注文の多い料理店 (角川文庫クラシックス)

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本棚登録 : 651
レビュー : 66
著者 :
jhmさん  未設定  読み終わった 

本屋さんで何か面白そうな本はないかなとブラブラしているとき、ふと宮沢賢治の本が目にとまった。
懐かしいなあ、「注文の多い料理店」は面白かったなあ、と思ったら、なんだか無性に読みたくなった。
ということで購入。

表題作をはじめ九作。
当時の表紙や挿絵などが入っており、そこには“イーハトヴ童話”とある。
イーハトヴというのは理想郷として虚構化、あるいは幻想化された岩手県、とある。故郷である岩手県に理想の地を重ね描いた賢治の世界なのだなと感じた。宮沢賢治は誰もが知る作家のひとりだと思うし、「注文の多い料理店」や「風の又三郎」など内容は知らなくてもタイトルに憶えのあるひとも多いだろう。わたしもそうだが、知っている気になっているだけで、実は宮沢賢治の作品をロクに読んだことがない。

今回読んでみて、どの作品も文章のリズムがあり詩的だと感じた。
「注文の多い料理店」が読みたかっただけなのだが、読んでみると面白い。

「どんぐりと山猫」も、あたたかみのある物語で好きだ。

「烏の北斗七星」は、戦前らしい勇ましい文章で時代を感じる。

どの作品にも東北の訛りから伝わる朴訥としたあたたかみ、動物が主役になることも多い童話らしさ、身の程を弁えた控えめな人間性が表れている。

解説や年表にもページが多く割かれており、宮沢賢治を改めて知るために参考になる一冊だった。

レビュー投稿日
2017年4月14日
読了日
2017年3月4日
本棚登録日
2017年3月6日
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