Amazonで売れているというので、自民党総裁選の始まる前から読み始めました。高市さんといえば、かなり昔、サンデープロジェクトで、田原総一郎の罵詈雑言に近い追及にひるむことなく、日本は祖国防衛のために大東亜戦争を戦ったのだという歴史認識を示していたのを思い出す。芯の強い政治家だと当時から思っていて、最初の女性首相になるのは田中真紀子でも小池百合子でもなく、高市さんだろうと思っていた。感銘を受けたのは、成長投資に関する政策立案能力の高さだけでなく、日頃の生活からヒントを得て、議員立法につなげていく生活者目線の活動である。安全保障に明るいことは知っていたが、多くの議員立法に関わっていることは知らなかった。その一方で、分厚い中間層を作るための政策については、紙幅の都合もあるのだろうが、言及が少なく、もの足りなかった。それでも、真剣に政治活動をしていることは伝わってきた。テレビを中心とするオールドメディアは、タカ派だの右翼だのとレッテルを張りたがるが、本書を読めば、政策の幅の広さ、練度の高さが感じられると思う。また、出馬会見をYouTubeなどで見れば、説明能力、記者の質問への切り返し能力、指導者としての包容力も感じられると思う。惜しくも総裁選に勝利はならなかったが、岸田内閣で、要職について、国民への露出が増えれば、多くの有権者に、高市さんの、政治家としての能力の高さが分かると思う。すべての国民におすすめです。
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- 感想投稿日 : 2021年9月30日
- 読了日 : 2021年9月30日
- 本棚登録日 : 2021年9月30日
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