買わせる発想 相手の心を動かす3つの習慣

著者 :
  • 講談社 (2014年4月10日発売)
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本棚登録 : 173
感想 : 13
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新聞広告で気になって図書館で借りた。博報堂のコンサルティング局の人の本。タイトルは「買わせる」だが「売り込む」の反対語として使われている。

以下メモ。
⚫︎アイデア勝負ではなく、発想勝負。
⚫︎ハミガキ商品は成熟しているが、ハミガキの習慣自体は成熟しているのか。
⚫︎フレームの罠。SWOT等のフレームを埋めただけで満足して質が高められていないと、結局他社と同じような戦略になる。
⚫︎大きな技術革新があったわけではないのに買い手の心を動かしてヒットした商品やサービスの理由。ターゲットが明確、が理由ではない。女子会、女性だけで集まって夜な夜な飲み歩くことに対していいイメージではなかったが、ポジティブな印象を持つ女子会というネーミングで市民権を得た。クールビズも、仕事もクールにこなせるかっこいい新習慣。省エネルックとは違う。
⚫︎なぜは、2回くらいでよい。なぜ御社がそれをやっているか。なぜそれがお客様のメリットになるのか喜ぶのか。企業と顧客に対するなぜ。
⚫︎ハッピーターゲットとびっくりターゲット。
⚫︎あの女子大生はああ見えて実は、夜はキャバクラで働いているらしいよ。この子は、夜はキャバクラで働いているんですが、実は昼は大学で勉強しているんです。だと全く違う意味に捉えられる。
⚫︎採用されない企画書は紙くず。企画は良かったのに上司の意識が遅れていた、企画は優れていたが顧客が理解できなかった、結局その担当者の企画力の無さ。
⚫︎MBA取得や偏差値の高い大学とかマーケティング経験がある人がレベルが高いのではなく、具体的な事実を語れる人がいると議論が深まる。
⚫︎特殊な業界だから、成熟市場だから、と売り込む発想の人は、いくらでも新しい発想を思いつかない言い訳を見つけることが出来る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 広告関係
感想投稿日 : 2014年8月14日
読了日 : 2014年8月13日
本棚登録日 : 2014年8月13日

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