13・67

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年9月30日発売)
4.23
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本棚登録 : 1222
感想 : 174
5

まず、香港現代史を遡りつつ、同時にクワンとローという2人の主人公の関係も原点に向かっていく構造が面白い。
香港と国家との関係を考えると、第一話と最終話に何処かー脈通じるものが感じられ、また物語自体もリンクしていて、最終話が第一話の解釈を書き換えるというのもよく練られている。これは謎ときが終わったと思ったら、最後でもう一つ意外な謎が解き明かさされるというミステリーの構成にも似ている。
各話が本格ミステリーであり、それが連なることで、別の意味を持つという点で、いくつかの違った驚きを与えてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2017年10月6日
読了日 : 2017年10月6日
本棚登録日 : 2017年10月6日

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