転校生とブラック・ジャック――独在性をめぐるセミナー (岩波現代文庫 学術 238)

著者 :
  • 岩波書店 (2010年5月15日発売)
4.09
  • (19)
  • (14)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 312
感想 : 20
3

扱っている内容は興味深いが、個人的に理解が追いつかなかったという点で、この評価。結局何が言いたいんだかよくわからなかったのは、以下を見て納得。
・もし君のように言うなら、未来の<<私>>なんて、つねに自分によく似ただけの他人にすぎないんだよ。そいつが本当に<<私>>であるか、それとも<<私>>でないか、なんて、二つの別の事実なんかないんだよ。
・ぼくの問いたい問題といまのところ考えられる議論とを、きみたち複数の人物の対立する主張に分散させて、ぼくが何か特定の主張をしているのではないことを際立たせたく思ったんだよ。だから、対立しているかに見えるすべての発言が、言ってみれば、ぼくの主張なんだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宗教・哲学
感想投稿日 : 2017年8月27日
読了日 : 2017年8月27日
本棚登録日 : 2017年8月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする