Annaがやってきたのは、物が急速に無くなっていき、人々は路頭に迷い、飢え、死んでいく国だった。Annaは生き延びるだけで精一杯だったが、もう戻れないであろう故郷の友人にあててこの「手紙」を書いている。
自分だったら、こんな極限状態に置かれたらどう行動するだろう。この本にある「国」は、事実難民キャンプなどとして存在している。空想の世界ではない。しかし、本に出てくる出来事は、難民キャンプでなく、ひどく誇張された「日常」ともとれる。それがいっそう不気味でもあり、物語に引き込まれたところでもあった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Science Fiction
- 感想投稿日 : 2017年7月21日
- 読了日 : 2017年7月20日
- 本棚登録日 : 2017年7月15日
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