裏庭 (新潮文庫)

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レビュー : 756
著者 :
johnnycakeさん ファンタジー   読み終わった 

主人公の照美は、双子の弟を6年前に亡くし、忙しい両親にもかまってもらえず、そんな境遇を寂しく受け入れている。友達のおじいさんと親しくなり、その彼が子供の頃に経験した「裏庭」の話に興味を持つ。やがて照美自身が「裏庭」に入っていくという話。裏庭とは人それぞれの持つ内面の比喩になっていて、照美はそこで様々な試練を受け、他人から受け継いだ庭を自分のものとして再生する。西洋と日本の伝承文学も見え隠れし、同じ作者の「冬虫夏草」が日本的で重厚なのに対し、こちらはもっと汎世界的で軽やかな感じ。しかし、テーマは重厚だ。

照美が双子であること、登場するコロウプという種族(?)が「対」になって生まれてくることなど、日本と英国、数え上げたらきりのない「対」の探求も面白い。コロウプはコロボックルから来ているのかな?コロウプの貸衣装屋の名前がふるっていておかしい。だからダメなんだ。それでもいいんだ。座右の銘にしたいくらいだ。

レビュー投稿日
2019年5月27日
読了日
2019年5月27日
本棚登録日
2012年10月29日
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