平清盛から源氏の鎌倉幕府、そして北条氏という流れは、当然理解しているわけですが、これほど権力が不安定だったというのは、改めて認識した気がします。
交通機関等が発達していない当時、権力者がその影響力を広げていくことは、単に戦に勝てばよいということではなく、そのあとの仕組みであるとか人の配置であるとか、後世以上の苦労があったことがわかります。
また、天皇家であろうが源氏であろうが、その威光は絶対的なものではなく、あくまでも自分の力を誇示するための道具として、利用されていただけのようです。
もっとも、人間の命が有限である以上、権力というのは、いつの時代もその程度なのかも知れません。
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2016年9月4日
- 読了日 : 2016年8月22日
- 本棚登録日 : 2016年9月26日
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