基本的には著者の自伝。ただし、ちょうど自由学園の入学から卒業までが描かれているので、そういう意味で、筆者から見た「自由学園物語」とも言える。
筆者について多くは知らないが、なかなかユニークな少年時代を過ごしたようだ。買った生き物が、ロバ、オオサンショウウオ、ミミズクと聞いただけで、ある程度想像がつく。
p.36 すでに池袋からの西武鉄道が通っていたが、沿線には豊島園と大泉の撮影所(東映の前進)ぐらいしかなく、それ以西は、客がほとんどいないという状態だった。夜には人糞肥料を輸送していると陰口をたたかれ、コエだめ列車などとバカにされていた。
真偽のほどはわからないが、なかなかユニークなエピソードである。
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- 感想投稿日 : 2020年5月6日
- 読了日 : 2008年1月13日
- 本棚登録日 : 2020年5月6日
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