ケン・リー・パッパーの本棚

 ご自身も不登校を経験し、現在は不登校新聞の編集長となった著者が、子どもが学校に行きたくないと言い出した時に、親がどのように接すればいいのかを教えてくれる1冊。

 一口に不登校と言っても、その原因はいろいろあり、対応も一つではないだろうが、参考になることは間違いないし、今は不登校ではないお子さんも、いつ学校に行かなくなるかはわからないため、予習しておくのも悪くないだろう。

  36ページにある、「子どもをコントロールしようとするとうまくいかなくて、子どもの意思を尊重すると親も子どももハッピーになれる」という言葉が印象に残った。

 自己肯定感という言葉を1980年代の前半に言い始めたという汐見先生が、それが一人歩きしていることを嘆いていることが書いてあった。118ページ、「自己肯定感が低いとか高いとか、人間をそんなに単純に見るのはどうかと思う」という話は納得である。

 お子さんが小中学生のお父さん、お母さん方は、参考になる1冊ではないだろうか。

2024年11月29日

読書状況 読み終わった [2024年11月29日]
カテゴリ 教育

 音楽少年、音楽少女たちに、今でも憧れのメーカーなのだろうか。「ギブソン」。そんなタイトルに惹かれて、年甲斐もなく読んでみました。

 Guns N' Rosesに憧れる中2のガク。親友2人とギターのうまい問題児で、バンドを作り、文化祭ライブを目指す青春ストーリー(笑)。Guns N' Rosesは聴いたことがなかったので、BGMにして読んでみました。

 中2の頃は、確かにこんな感じのこだわりがあったなあと懐かしく読みました。私も音楽をやっていたので、できることならやり直してみたいです。

 仲間と何かに打ち込めるって、素敵です。

2024年10月2日

読書状況 読み終わった [2024年10月2日]
カテゴリ 小説・文学

 デジタルのメモがいいに決まっているのだが、いつでもさっとメモを取ろうとすると、どうしても紙になってしまいます。いつか100%デジタルになる日を夢見て、この本を読みました。

2024年10月7日

読書状況 読み終わった [2024年10月7日]
カテゴリ デジタル
タグ

 丸文字は、ちょうど私が小学校の高学年の頃、女子の間で流行始めたように記憶している。それが変体少女文字と呼ばれるものだったかどうかは、当時の私は知るよしもないが、活字のように見た目がきれいに整うので、ノートが汚くて見返すことが皆無だった私にとっては、憧れだったような記憶がある。

 この本は、その変体少女文字について、膨大な調査とその考察結果についてまとめたものだ。「変体少女文字は、横書き用の文字として誕生した。」という指摘は、目から鱗である。縦書きの文化が縮小される中で、よい横書きに特化した文字が生まれたと考えるのは、言われてみれば当たり前だが、とても新鮮である。

 このままいけば、21世紀の日本人は誰もが変体少女文字を書いている可能性がきわめて高いと指摘しているが、どうであろうか。私の周りに中高生がいないので定かではないが、少なくとも私の二人の子どもは、それほど変体少女文字化はしなかったように思う。

 ちなみに、変体少女文字は、昭和49年誕生完了、53年普及開始ということだ。昭和53年、私は小学校6年生である。

 古い本だけに驚いたのは、職業、所属、実名が明記された登場人物の多いことだ。特に、少女の文字が調査対象だけに、学校の教員が大勢出てくる。今の時代であれば、所属も実名も出すことが難しいのではないだろうか。逆に、所属や実名があることで、読み手にとっては信憑性が高く感じられることは間違いない。

 世の中というのは、時間の経過とともに変わっていっているということを、この本を読んで感じた次第である。

タグ

 そう言われてみれば、パソコンとワープロ専用機のどちらがいいかというような議論が、昔あったことを思い出しました。その後、ワープロ専用機がなくなっていったことは言うまでもありません。

 そういう時代の「仕事術」ですので、50代の私のような人が、懐かしがって読むのが正解です。考え方としては今に通じるものもありますが、技術が全く違ってしまっています。写真をビデオアルバム化するというアイディアも、画像や動画に溢れる現代から見ると、不思議な感じです。リヒトの簡易製本機は、昔の職場にあったことを思い出しました。何でもこれを使って製本している先輩がいましたが、私はあまり興味がありませんでした。

 一方で、現代に通じるような話も出てきます。日頃使っている文房具を持ち歩くために、「Travel Desk」を活用するアイディアは、『ビジネスツールの持ち運びをサポートする、コクヨの「もちはこ」シリーズ』に通じると感じました。また、ファックの送信票は、本書がきっかけになってずいぶん普及したと書いてありました。ファックス自体がなくなりつつありますが、著者は、こういうアイディアを生み出す人だったということが分かります。

 最後に、コードレス電話の話を興味深く読みました。今ではコードレスが当たり前ですし、携帯電話やスマホが普及していますが、当日は、黒電話にあのくるくる巻きのコードで縛られていたのだと思います。当時の秋葉原では、50キロまで届くという強力な違法モデルが公然と売られていたとあります。どんな人たちがどんな用途に使っていたのか、気になります。

2024年8月15日

読書状況 読み終わった [2024年8月15日]
タグ

 「週刊文春」誌上で、隔週1ページの連載を、39回分まとめたものだそうだ。といっても、1986年9月から1988年4月ということで、ネタとしてもずいぶん懐かしいものばかりだ。

 その時代を大学生として生きていた私には、リアルタイムのものもあったが、残念ながら、未経験のものも少なくなかった。定価240万円のワープロ、キャノワード60Sなど、その存在も知らなかったし、ファイロファックスも当日は使う必要もなかっただろう。

 隔週とはいえ、ネタ探しには苦労したようである。実際、巻末に「ふいに妻の美都子が書斎にやってきて、『私のことをずいぶんひどく書いてきたけど、ちゃんと遊ばせてあげたでしょ。赤字なの、わかってるの?』と、申しております。」とある。

 もちろん誇張はあるだろうが、ネタのために不必要なものを購入して、あえて原稿を書くこともあったのであろう。そうなると、雑誌の連載も、今のYouTuberと似たような仕事だなと、改めて思った次第。

 書斎版「尋ね人の時間」では、電話帳やNTTの104番を駆使して尋ね人を探し出す話。個人情報がうるさい今日では絶対あり得ないが、当時を懐かしく思い出した。

2024年7月27日

読書状況 読み終わった [2024年7月27日]
カテゴリ 詩・エッセイ
タグ

 前にも読んだことあるはずなのですが、残念ながら記録していなかったようです。

 この本を読むと、システム手帳が当時いかに熱狂的に日本人に受け入れられたかがよく分かります。今となっては、そこまでの感動はないと思いますが。

 デジタル化が進んだ今日ではありますが、手帳ブームは続いているようです。

 この本を読んで、もう一度アナログの魅力を知るのもいいかも知れません。

2015年11月25日

読書状況 読み終わった [2015年11月25日]
カテゴリ 手帳・文房具

 手帳の使い方を、基礎から詳しく解説しています。手帳で夢が叶えるというような神がかった話は出てきませんが、時間管理を適切にしながら、効率よく仕事を進めていくための基礎知識を知ることができます。仕事が思うように終わらないという人、読んでみてはいかがでしょうか。

2024年8月6日

読書状況 読み終わった [2024年8月6日]
カテゴリ 手帳・文房具

 確かに、指導観を変えなくてはいけないということはわかるのですが、実際には、よく理由もわからないまま学校に来たくない、教室に入りたくないという子が増える中で、やる気のある子を前提にしたような授業を提案されても、本当にできるのだろうかというのが正直な感想です。

 個別最適な学びも、協働的な学びも、これまでの学校でもやられてきたことです。ただ、そのレベル感を上げていく必要があるということです。そして、ICTを活用すればそれができるとも国は言っています。ゴールイメージをどこまでもてるか、それは、当然教員一人一人の力量によって違ってきます。

 p.95 日々の学習の振り返りとして、
・「着目ポイントは何か?」と考えた。
・友だちといっしょに考えたり、話したりした。
・前にやった学習と結びつけて考えた。
の3点はとても参考になります。明日からすぐにでも実践できそうです。もちろん、2点目は形式的に「いっしょ」なだけではあまり価値がありませんが、それでも、子どもに意識させることは大切だと思います。

 p.117 「協働的な学び」は、「学びに向かう力、人間性等」に含まれる資質・能力の観点であるという主張にも共感できません。この部分が、育っていない子が多いとも感じています。

 読みやすい本ですので、令和の算数教育を考える上で、参考になる1冊だと感じました。

2024年5月26日

読書状況 読み終わった [2024年5月26日]
カテゴリ 算数・数学

 「やばい」という言葉が使われている本は、何となく信用がおけないと思ってしまいますが、ご安心ください、内容はしっかりしています。読者の敷居を低くするための、戦略です。
 第一章 設定がやばい
 第二章 ブスがやばい
 第三章 モデルがやばい
  …
と、次々と「やばい」であおってきますが、「源氏物語」の異端性と革命性は伝わってきます。

 源氏物語が書かれた時代を正確に知ることはできませんが、現代人が思う源氏物語より、当時の人が思う源氏物語の方がずっと価値があったのだろう、ということに改めて気づかされました。

 大河ドラマ「光る君へ」と重ねて読んでみることをお勧めします。

2024年5月3日

読書状況 読み終わった [2024年5月3日]
カテゴリ 生き方・教養
タグ

なんだろうって、考えることは大切だ。
学校ってなんだろう、楽しいってなんだろう。
自分なりの答えを見つければいいのだと思う。
哲学っぽかったり、道徳っぽかったり、
それほど力まずに読めば楽しめます。

2024年2月25日

読書状況 読み終わった [2024年2月25日]
カテゴリ 子ども・子育て

寝癖と言えば、私は池中玄大を思い出す。
私も昔は、寝癖がひどかったものだ。

でも、最近は、それほどでもない。
髪の毛が減ったせいもあるだろう。

寝癖がうらやましい。

2024年2月25日

読書状況 読み終わった [2024年2月25日]
カテゴリ 子ども・子育て

よのなかには
ひどいひとがたくさんいる。
でも、
やさしいひともたくさんいる。
これはどっちもほんとうだ。

本当に、心に残る1ページです。
本当に、ひどいひとがたくさんいます。
にげて、さがして、うごくしかありません。

今、つらい人、この本で、何か見えるかも知れません。

2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2024年2月4日]
カテゴリ 生き方・教養

 学校の働き方改革が話題になって久しいですが、成果はあがっているのでしょうか。

 制度を変えなければという声もありますが、制度が変わるのを待っていては、いつになるかわかりません。

 教員一人一人が、まずはこういう本を読んでみて、できることから始めていくのが結局は近道です。

 教員生活5年未満のみなさん、ぜひ参考に読んでみてください。

2024年1月13日

読書状況 読み終わった [2024年1月13日]
カテゴリ 教育

 残念ながら私は量子力学のなんたるかがよく分からないので、いかに量子力学の難解さを作者が巧みにファンタジーの世界に持ち込んだのか正確に把握することができないのだが、少なくともこの本が子どもにも読みやすい一貫性のあるストーリーに仕上がっていることは間違いない。

 このストーリーで象徴的なことは、量子界という世界に人間の立ち入りが禁止されているとだ。p.87「かつて人間の科学者は、量子界をさぐりにきていた。それで、やつらは何を手に入れた?とんでもない!やつらがしたことといえば、核兵器をつくっただけだ。(後略)」

 この量子界に少年ニコが飛び込み、様々な経験をして(それが量子力学の世界なわけだが)、ニコが量子力学について学ぶと同時に、読者も量子力学を理解するという仕組みである。p.193からp.207には用語の解説もあり、ファンタジーだけでは理解できない知識のフォローもしっかりしている。

 量子力学の難しさは、p.181の長老の言葉が参考になる。「(前略)きみが量子界で体験したことは、きみが光速で動いたり、原子や基本粒子を自分の目で見ることができんかぎり、きみにとっては起こりえない現実だ。(後略)」逆に言えば、その起こりえない現実を頭の中で想像した人間の英知の素晴らしさに脱帽する。

【追記】
 スーパーポジション (重ね合わせの原理)というのが、よく分からなくて面白い。

 すべての可能性が同時に存在する??

 カップの中のサイコロの目が6だったとしても、カップを持ち上げる前は、すべての目が同時に出ていたことになるのだそうだ。

 これについては、別の本でもっと調べてみたい。

2014年2月28日

  •  昔読んだことがあるようなのですが、全然覚えてないですね。辛うじて、表紙は見覚えがあるような気がします。

     とても難しい概念を、子どもでも読めるストーリーに落とし込んであるのはいいのですが、余談が多すぎて、本来知りたい内容になかなかたどり着きません。大人は素直に、別の本を読んだ方がいいかも知れません。

     逆に、お子さんに渡すのであれば、この本は最適です。

     p.114に出てくる「量子界に 生まれた」という曲は、「Born in the U.S.A.」のパロディなんですね。笑いました。

    再読了日:2023年12月30日

読書状況 読み終わった [2014年2月28日]
カテゴリ 科学・宇宙
タグ

 本書の中にも書かれていますが、学校の対応は、基本的に丁寧に受容的であるべきだと言われることが多いように思います。しかし、現在の保護者や地域の要求は、極端で過度なものが増えており、上記の対応だけでは限界が来ているように感じています。

 一方で、スクールロイヤーではありませんが、何でも弁護士が入って、法律で解決すればいいかと言えば、もちろんそうではありません。

 この本は、現在の学校の置かれている状況を的確に捉え、理不尽な要求に対してどういう考え方で対応していけば、その原則をわかりやすく示してくれています。

 短時間で読み切ることができるので、一度読み終わったら手元に置いて、必要な時に読み返してみるといいでしょう。きっと役に立つときがあるはずです。

p.96〝特に「お互いさま」という感覚が欠けた保護者のケースでは要注意なのです。〟

 保護者の要求が過剰であったとしても、要求を受け入れればいつかはわかってくれると安易に期待してしまうリスクについて書かれた部分です。逆にいうと、今、「お互いさま」という感覚のある保護者は、どれくらいいるのでしょうか。地域にもよると思いますが、かなり少なくなってきているように感じます。

2023年12月28日

  •  法律に関する知識を、学校があまりにも持たなすぎる現状を変えていく必要があります。スクールロイヤーの活用も、その一つだと思います。

     と同時に、学校に過剰に期待するような法律や学習指導要領を作らせないことも大切です。確かに教育は未来への投資という面がありますが、万能ではありません。今の社会を総合的に変えていくことが、未来に繋がります。

    再読了日:2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2023年12月28日]
カテゴリ 教育

 結局、お盆休みからずっと「Audible」でこの本を聞くことになってしまいました。私が読むのと「Audible」で聞くのとでは、どれくらい時間に差が出るのでしょうか。印象では、読む方が断然速いように思います。

 朗読している俳優さんは、とてもよい声でお上手なのですが、女性の登場人物は、やはり女優さんにお願いしたいところです。特に、高校生の笠原メイの声は、そうでなくても村上春樹さんの高校生は、台詞の言い回しが高校生ぽくなく感じるのに、男性の声色では余計に印象がねじれます。聞き終わってから言ってもあとの祭りですが。

 結局、いろいろ散らかっていた登場人物やエピソードが、最後は一つに集約とまではいきませんが、伏線が回収されてエンディングに向かっていくのはさすがです。ただ奥さんの結末は、私にはしっくりきませんでした。もう少し掬いのあるエンディングを期待していました。そういうわけで、私は★4つにしましたが、時間がかかっても聞き通す価値のある小説に出会えて、私の夏休みは有意義なものになりました。

2023/11/23追記
 舞台『ねじまき鳥クロニクル』(2023)を観てきました。これでやっと理解できた気がします。いや、わかったというわけではなくて、感じることができたというニュアンスです。

読書状況 いま読んでる
カテゴリ 小説・文学
タグ


2023年11月9日

読書状況 読み終わった [2023年11月9日]
カテゴリ 手帳・文房具


2023年11月9日

読書状況 読み終わった [2023年11月9日]

 改めて、子どもが言語を獲得するって、すごい営みだということがわかりました。だから、私が英語を獲得できないんだということも。私はこれからも、日本語で生きています。

2023年10月15日

読書状況 読み終わった [2023年10月15日]
カテゴリ 教育

 この本は、先日読んだ「父浜田廣介の生涯」を、忠実に子ども向けに書き直した感じの本です。いわゆる伝記物は、フィクションとノンフィクションの境界が曖昧なものもありますが、比較的最近の方ですので、事実に基づいて書かれているのだと思います。

 p.84で、一等入選となった際、選者の一人の選評が、広介の生涯の道しるべになったというエピソードが印象的です。《……これまでのお伽話は、善玉悪玉の二つをだして、悪をこらし、善をすすめてきたのであるが、こんどの一等当選作は、もっぱらに善を語るかにみえる。そうなら、これは積極的な意図というべく、この方向は、こんごのお伽話の新しい歩み方ともなるであろうか……。》

 作品の本質を見抜いた選者も素晴らしければ、それを生涯貫き通した広介も本当に素晴らしいと思いました。

2023年9月3日

読書状況 読み終わった [2023年9月3日]
カテゴリ 歴史・伝記
タグ

 「泣いた赤鬼」の作者である浜田広介氏の生涯について、その娘さんが書いてまとめたもの。

 まず驚くのが、実に詳細に書かれているということ。私も娘がいるのですが、私の娘は私の生涯について何か書けるのだろうか、いや、何も書けないだろうと何度も思いました。浜田広介氏は日記をそれほどつけていなかったそうなので、折に触れて読まれた短歌や知人に送った手紙など、そういうことは手掛かりになったと思いますし、出版された作品などは時期がはっきりしているとは思いますが、それにしても、情報は詳細です。

p.156 昭和三十六年五月の小川未明の死をきっかけに、いわゆる近代児童文学の伝統、三種の神器などといわれた未明、譲治、廣介らの築いてきた童話に対する批判が行われるようになった。

 このことは、私の生まれる前なのでよく分かりませんが、面白いですね。芸術は、時代とともに変わっていくものですので、こうした批判が出るのも仕方のないことかも知れません。そうした時代の流れを乗り切って後世に残る作品は、それだけ価値があるとも言えます。

 晩年、浜田広介氏は「童話は滅びた」と語ったそうです。自分が創り上げてきたものをそう言わざるを得ない心境は、想像するに余りあります。何しろ、p.87「おとぎ話と混同されている童話を芸術として文学の一形式にまで高めなければならないという熱意に燃え」ていたくらいなのです。しかし、浜田広介氏の童話は、令和の時代になっても滅びていないことは、歴史が証明しています。叶うのであれば、ぜひお伝えしたいものです。

 浜田広介氏には、軍国主義につながるような作品はありません。それは、娘さん曰く、p.157「自然から感ずるものを描くひろすけ童話であれば、新しいイデオロギーによって一変することなどはありえないはず」ということです。これからも、浜田広介氏の作品が読み継がれていくことを願います。

2023年8月12日

読書状況 読み終わった [2023年8月12日]
カテゴリ 歴史・伝記
タグ

 コンサルタントって、そういう仕事なのか、ということがわかる本。とはいえ、コンサルタントになりたい人以外が読んでも参考になると思います。

 第1部は、頭のいい人が話す前に考えていること
「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則
 ここでは、その4 頭のいい人は、論破しない その5 「話し方」だけうまくなるな がとても参考になりました。私の周りにも、「話し方」だけがうまい人がいますので(笑)。話すのはあくまでも手段で、目的は伝わることであったり、相手を動かすことだったりするわけですから、論破からは何も生まれません。

 第2部は、一気に頭のいい人になる思考の深め方
「知性」と「信頼」を同時にもたらす5つの思考法
 ここでは、第4章 深く聞く技術と教わる技術 「質問」の思考法がとても参考になりました。「構造化面接」という手法があるんですね。この手法について、もっと調べてみようと思います。

 一番心に響いたのは、リーダーはキレてはダメということです。p.47 〝怒りや恐怖など強い感情にとらわれると、愚かな行動に走りやすい〟キレやすい私は、このことを肝に銘じて生きていきたいと思います。

2023年9月2日

読書状況 読み終わった [2023年9月2日]

 一世を風靡した「江戸しぐさ」。今となっては「創作」という論調が強いようです。

 私は初めて読んでみましたが、内容については、なるほど、古きよき日本の文化だね、と思わせるものはありました。

 ただ、数が多いせいもあり、ネーミングが野暮というか、まんまやんと、思わず突っ込みたくなるものが多いですね。イメージしやすいと言えばそうですが。

 人とつき合う上での気遣いは、令和の時代になっても大切にしたいですね。

2023年8月13日

読書状況 読み終わった [2023年8月13日]
カテゴリ 生き方・教養
ツイートする