動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実 (角川文庫)

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  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2016年5月25日発売)
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徳川家康は稀代の危機管理の天才だった。

それはある意味当然だろう。幼少時から人質の身となり、桶狭間で今川義元が討たれると、織田の元で独立を果たして同盟者となったとは言え、その実、家臣のような扱いであり、正室と嫡男を自害させられ、挙句、本能寺では暗殺されかけたのだ。

その家康が叡智を絞り、仮想敵国である長州と薩摩が徳川家に反抗出来ないシステムを作りあげた。

物理的には街道沿いの城の配置による薩長の進軍の防止、人心的には朱子学による祖法の遵守である。
ただ、その天才家康をもってしても、幕末に朱子学が徳川家自らの首を絞める事になるとは、予想出来なかったということだ。

幕府創設からの家康の思考を読み解くと、幕末がより理解できる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史全般
感想投稿日 : 2017年12月24日
読了日 : 2017年12月24日
本棚登録日 : 2017年12月24日

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