1作目の「ツナグ」では歩美が無機質的に依頼人と対峙するところが「死者は尊い存在」だと気づかせてくれた。一方、2作目のツナグでは歩美は依頼人への思い入れが強くなってしまい「使者の品格」を落としてしまったところが残念だった。しかし、母親の心得では、海で死亡した小学生・芽生と母親の数時間の再会には涙腺が緩んだ。また、26歳の若さで病死した瑛子と母親の時子の再会では、お互いがドイツ語で会話することで母親の謝罪、後悔、愛情を強く感じた。是非シリーズ化を望むが、死者に対する最大の敬意を払う歩美と杏奈を見てみたい。
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カテゴリ:
涙腺が緩む
- 感想投稿日 : 2020年11月15日
- 読了日 : 2020年11月15日
- 本棚登録日 : 2020年11月15日
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コメント 1件
アールグレイさんのコメント
2021/05/05