時計館の殺人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1995年6月7日発売)
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本棚登録 : 4734
感想 : 428
5

綾辻さんの最高傑作とも名高い時計館を漸く読了しました。

分厚い本なのに全然それを感じないくらい、惹きこまれました。
描写に臨場感があって何が起こっているっていう事を自分の頭で想像しやすい。
特にラスト、時計塔での出来事は圧巻でしたね。出来れば映画で見たいくらいの神々しさでした。

時計塔って言えばミステリィの王道じゃないですか。嵐の夜、出られない館、一人づつ殺されていく恐怖。
そんな王道要素を取り入れながらもまったく新しい形のトリックを見せられた気がします。
二転三転する犯人像にドキドキし、いつ殺されてもおかしくないシーンにハラハラし、
なるほど、そこに落ち着くのか…と納得しかけた後の、えええっ!!という驚き。

最近軽めの本を手に取ってしまうことが多かったので、ガツンッ!と”本を読んだ”という気持ちになりました。
ミステリィ好きの方、一度は読むべき本だと思います。大変面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 綾辻行人 館シリーズ
感想投稿日 : 2015年9月4日
読了日 : 2015年9月4日
本棚登録日 : 2012年9月3日

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