夜明け前 第二部(下) (岩波文庫)

3.30
  • (5)
  • (4)
  • (18)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 106
レビュー : 12
著者 :
jun55さん 歴史   読み終わった 

王政復古とは、従来の封建制、身分制を否定するために、古にその範を求めようとしたもの。
つまり、士農工商の身分制を否定し、天皇の下に平等であるとした。それは、まさに武士が生まれる前、中世前の日本の姿。
廃仏運動についても然り、当時の体制否定。
幸い、日本には古来のあるべき姿を学問として確立していた。

しかし、実際は、古に戻るものではなく、近代化・西欧化に向けて、新たな価値観を生み出すためのエネルギーでしかなかった。
歴史の流れを冷静に振り返ると、このような考察となるわけだが、実際にその世に生きていた個々人レベルの生き方に目を向けると、半蔵のように純で一途な人間にとっては、時代の急激な変化についていけず、もがき苦しんでいたのだろう。
必ずしも半蔵だけでなく、多くの素直な人々が。

また、本書は、このようなことが現代社会でも繰り返し起こっていることを思い知らせてくれた。

レビュー投稿日
2011年9月23日
読了日
2011年9月23日
本棚登録日
2011年9月23日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『夜明け前 第二部(下) (岩波文庫)』のレビューをもっとみる

『夜明け前 第二部(下) (岩波文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『夜明け前 第二部(下) (岩波文庫)』にjun55さんがつけたタグ

ツイートする