民族という名の宗教: 人をまとめる原理・排除する原理 (岩波新書 新赤版 204)

  • 岩波書店 (1992年1月21日発売)
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本棚登録 : 474
感想 : 27
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【由来】
・「民族とネイション」のamazon関連本。

【期待したもの】
・ナショナリズムについてのシントピカルによさげ。

【要約】


【ノート】
・読みやすいんだけど、なかなか深い。

・人をまとめる原理/イデオロギーとしてのナショナリズムの発生・発達過程について議論されており、ちょうどマクニールの世界史を勉強し始めたというのもあって、そこそこイメージしながら読め進められたと思う。だからと言って、サラリと読んで、共通点を見いだせるほど「想像の共同体」は簡単ではなさそう...。

・終盤は社会主義についての話。既に没落しつつあった社会主義の美点として万国の労働者の連帯を掬い上げる。これは大衆を戦争へと向かわせるナショナリズムという、国家にとって都合のよいイデオロギーへのアンチテーゼとして有効であるという著者の信念をうかがわせる。

・出張時にどこかに置き忘れてて、bookoff onlineで198円で買ったら、あまり触りたくないような感じのボロボロのものをつかまされた。大学近くの古本屋で、程度のいいものが250円であったから、また買った。ちょっと自分にとってはいわくつきの本になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月28日
読了日 : 2017年1月1日
本棚登録日 : 2018年10月28日

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