絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年6月20日発売)
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本棚登録 : 290
感想 : 27
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【由来】
・アテネ書房の最終日に目に入った。その時は「買うまでもないか」と思い、「屍者の帝国」だけを買ったわけだが、自分の心へのカンフル剤として、「憂鬱でなければ」な前著の続きを突然読みたくなって購入した。なお、「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」と内容は同じだそうです。

【期待したもの】
・逃避をしたいと思ってしまう自分の弱々しい心へのカンフル剤。

【ノート】
・なかなか挑発的なタイトルで、amazonのレビューを見ると的外れなことを書いてるものも散見される。著者達にとって、これは狙い通りなのか、それとも、そこまで読解力が低いものかと驚いているのか。なお、自分の理解が正しいのかどうかだって心許ないのだが、正直なところ、「あれもできなかった、これもできなかった」と絶望しきって死ぬために、という考えには同意しかねる。もちろん、見城さんは、「単に絶望して」というのと「絶望<b>しきって</b>」というのは違うとわざわざ強調しているので、まだ自分に見えてないものがあるのだろうとは思うが。

・自分にとっては前作の「憂鬱でなければ、仕事じゃない」の方が響く言葉が多かったような気がする。見城さんの学生時代から続いてきた思想的バックボーンのようなものがかいま見えたのが新しい発見か。吉本隆明って、そんなに影響力のある思想家だったんだな。吉本隆明と言えば糸井重里というのも頭に浮かぶが、見城、糸井、というのはお互いをどのように見ているんだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月28日
読了日 : 2013年8月24日
本棚登録日 : 2018年10月28日

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