京都はほんとに行きたくない。いつ行っても人であふれているし。住んでいる人はたまらないだろう。一事が万事、いまや主要観光地はみなそうだ。まさにこんな本がでてきてもおかしくない。論点は整理されていていろいろな側面から問題点が指摘されており、書いてあることはまったくごもっともとしかいえない。しかし、この国では観光業界も自治体もいかにたくさん客をよんで儲けるかしか考えてないし、客は客でマスコミで紹介されたところにわっと押し寄せるだけ。国民性というか構造的な問題だから一朝一夕には解決しないだろう。手っ取り早くは、本書でも述べられているように、人数制限、予約制、ある程度の入場料の徴収、などが効果的な気がするが、そんな勇気のある観光地はないだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2020年2月7日
- 読了日 : 2020年2月6日
- 本棚登録日 : 2020年2月7日
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