新装版 昭和史発掘 (1) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年3月10日発売)
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感想 : 32
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 今はどうかしらないが、日本史の授業でもあまり詳細に習った記憶のない昭和初期史。そのトピックを史実を中心として深く掘り下げる。名前しか知らない政治家や要職の人物の込み入った話がどんどん出てくるが、さすがに筆達者な筆者の手にかかるとすらすら読めて、なかなか興味深い。第1巻は田中義一政友会内閣誕生にまつわるトピックが3話と芥川龍之介の自殺、それに北原二等卒事件。政治史というわけではないので芥川の話などが出てくるのだがちょっと異質な感じ。知られざる一面ではあるものの週刊誌的であまり興趣が湧かない。それより北原事件がすこぶるおもしろい。ほんとにこれが実話なのか。泣く子も黙る日本軍隊でこんなことがあるなんてねぇ。まさに腫れ物に触るというわけだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年1月28日
読了日 : 2021年1月5日
本棚登録日 : 2021年1月28日

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