東電OL殺害事件を下地にした小説です。OLという言葉で括るのは不適切と思いますが。
事件からもう16年経ち、冤罪あり、結局真犯人もわからずじまいでうやむやなまま、ときどき気になってしまう事件のひとつでした。
そんな事件を題材にしているので、興味をもって読み始めたものの、殺人事件に並行して、主人公の恋人のストーカー被害事件と彼女の会社の先輩の売春発覚等が起こり、内容が盛りだくさん過ぎて中途半端な気がしました。
ストーカー被害事件に関しては、せめて発端になるエピソードが欲しかったと思います。
実際の被害女性は、昼は東電会社員、夜は売春婦という職業柄、殺害されたにもかかわらず、事件当時はひどい言われ方ばかりだったと記憶しています。
真犯人不明の今日、被害者の方が安らかな眠りにつけていられますようご冥福をお祈りします。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年4月3日
- 読了日 : 2013年3月30日
- 本棚登録日 : 2013年4月3日
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