同名の本が多い壇蜜の超ライトエッセイ。彼女の人生を振り返ったりセックス観をほじくったりする本。煽る帯ほど過激ではない。むしろこの人は保守的な価値観を愚直なまでに踏襲し(彼女の言葉を使うなら「奉仕」し)ている、根っからのリアリスト。幻想に固執しないからこんな異様に軽いフットワークで人生を渡り歩いているのだと思う。この本、文章自体はどうでもいい内容だし一瞬で読めるスカスカさだが、壇蜜のなんだか異形な存在感は活字越しでもじんわり伝わるものがあるので面白く読めた。いや、どうでもいいってことはないな。そんなこと書かなくてもいいんじゃないかっていうことまで嫌に細かく書いていたからそんな印象を持ったのかも。やはり、どこまでいっても壇蜜は「奉仕」の人なんだろう。
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- 感想投稿日 : 2016年3月27日
- 読了日 : 2016年3月27日
- 本棚登録日 : 2016年3月27日
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