ちびっこカムのぼうけん (新・名作の愛蔵版)

著者 :
  • 理論社 (1999年3月1日発売)
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感想 : 20
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次男冬休み読書用。
ロシアのカムチャッカを舞台とした創作児童文学。
作者の神沢さんが「オホーツク海の向こうにカムチャッカ」の樺太出身のため、子供の頃、そして大人になってから聞いたカムチャッカの伝説などを元に作ったとのこと。
お話に出てくる、山頂で窯を煮立たせている大鬼の伝説、海に聳えたつ三つの岩、などは実際にあるものだそう。

「火の山のまき」
村の少年カムは病気の母と二人暮らし。
北の山に生えるイノチノクサを取に行ったきり帰ってこない。
北の山のてっぺんには、大鬼ガムリイが大釜を炊き、山からは火と煙を吐いていた。
ちびっこのカムは母を助けるため、北の山に登る決意をする。
一緒に育ったカモシカのプルガ、オオワシのかあたんとその家族たち、そして白い花に変えられた女の子のチャピナ…
彼らの力を借りて小さいカムは威勢よく大鬼ガムリイに立ち向かっていく。

「北の海のまき」
大鬼ガムリイの指輪を手に入れたちびっこカム、次はガムリイによりクジラに変えられた父を助けに北の海に向かう。
人間に戻ったチャピナの村のトナカイのタワ、暴れシャチ、北の海に聳える三つの岩のトリブラチー兄弟。
出会い助けられ戦い、カムは進んでゆく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: こどものともだち
感想投稿日 : 2018年1月6日
読了日 : 2018年1月6日
本棚登録日 : 2018年1月6日

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