野球術 (上) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2001年8月3日発売)
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感想 : 4
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著者に関する予備知識はまったくなしに読み進めてみた。
書いているのは野球解説者?あるいは新聞か雑誌のスポーツ記者?
読み終わったあとで調べてみたら、
ワシントン・ポストで政治関係のコラムを書いている人だとわかってびっくり仰天。
とにかく野球の知識は半端ではない。

トニー・ラルーサ(現セントルイス・カーディナルス監督、両リーグでチームをワールドシリーズ制覇に導いた名将)、
オレル・ハーシュハイザー(通算204勝、1988年にサイ・ヤング賞、最多勝利、ゴールドグラブ賞の3冠)、
トニー・グウィン(通算安打3141本、通算打率.338、首位打者8回)、
カル・リプケン・ジュニア(2632試合連続出場、903試合連続フルイニング出場はともに歴代1位)
とのインタビューを中心に野球の奥の深さをこれでもかというくらい伝えてくれる。
いろいろなエピソードが次から次へと出てくるたびに、
歴代選手、監督、コーチ、マスコミ関係者などの名前も数え切れないほど登場する。

メジャー・リーグといえば、
力と力のぶつかり合いのイメージがあるけれど、
この4人に共通しているのは考えに考えて野球をしていること。
24時間野球のことを考えているといっても過言ではない。

惜しむらくは、この本に登場する選手たちは今となってはほとんど現役を退いてしまっていること。
もし、リアルタイムに近い時代に読めたら、もっと楽しめたかも。

野球に対する愛がいっぱいの2冊。
野球を1億倍楽しむ方法が満載!

ちなみに以上は『野球術〈下〉打撃術・守備術』もひっくるめた感想です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2014年2月24日
読了日 : 2009年4月9日
本棚登録日 : 2014年2月24日

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