グリーンスパン: アメリカ経済ブームとFRB議長

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2001年5月1日発売)
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感想 : 3
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ウォーターゲート事件の綿密な取材調査で有名な作者によるドキュメンタリー。
グリーンスパン自身による「波乱の時代」と当然内容が被っているけれど、
アメリカを代表するジャーナリストによる躍動的な筆致は、
翻訳のフィルターを通しても充分に伝わってくるような気がする。

両作品の間でわりと目立つ見解の違いといえば、
パパ・ブッシュ政権への捉え方だろうか。
この作品ではわりと好意的というか同情的というか、
さほど悪い感情は抱いていないように書かれている。
しかし、「波乱の時代」のほうでは、
パパ・ブッシュ政権によるあの手この手の露骨な利下げ圧力に対して、
かなりの嫌悪感と遺憾の意が感じられる。

やはり、順番としてはこちらを先に読んでから、
「波乱の時代」に手を出すのが正しい。

ちなみに翻訳は両者とも山岡・高遠のタッグなので、
続けて読んでも違和感がなくてよい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2014年2月24日
読了日 : 2009年2月25日
本棚登録日 : 2014年2月24日

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