自分が乗ることはあるまいとニュースを読み流していた。これは鉄道趣味視点の本かと思ったが、この列車の企画から実現までを追った記録だった。強力なポリシーで実現され、既存の列車を参考にしつつも、新しい文化の創造だと思った。鉄道に閉じた話でなく、九州全体を活性化しようという意思が強く働いている。
将来、推進した JR九州の社長と設計者が離れた時に、維持はともかくどう発展させられるかが課題。
二匹目の泥鰌を追う他社は、これ以上のものを作らないとどうにもならないのではないかと思う。ななつ星の予約が取れずに諦めた客を拾い、質の低いもので満足したつもりにさせるか? それも罪深い話に思える。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文化
- 感想投稿日 : 2014年8月5日
- 読了日 : 2014年8月5日
- 本棚登録日 : 2014年8月5日
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