2075年東京。日本の民主主義が崩壊して、「国家主義カースト制」により人は、ランク付けされてた。旧文京区弥生町に2階建ての一軒家に住んでいたのが斉藤家。周りを100階建て以上の高層ビルに囲まれた家には、母親の美和子・夫である総一郎・舅・姑・舅の母・そして5人の子供達と暮らしてた。夫は、元裁判官で特Aのランクで、裁判の完全コンピューター化で職を失っていた。末っ子は、遺伝子トラブルにより二ヶ月で60キロを越えた巨大児育児に追われてる美和子のお腹には、新たに子を宿していた。政府の策略により、長年住んでいた家を追われ、東京湾を埋め尽くして作った浮き島東京ベイシティに住む事に・・。
政府は、東京湾に地下資源があることを見つけると、ベイシティの住民に転移命令を出す。転移先は、毒により汚染された地だった。理不尽な転移命令に抵抗して、近隣住民と共に残る事に・・。電力の供給のストップにより、彼らが作ったのは古い時代の原子炉。そして、政府と戦うために核爆弾も・・・・。
篠田節子による、SF近未来小説であります。珍しくコミカルな作品でもあります。なかなか面白い作品です。斉藤家は、どうなるのでしょう?美和子の母性が光る作品です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
近未来小説
- 感想投稿日 : 2008年1月18日
- 読了日 : 2008年1月18日
- 本棚登録日 : 2008年1月18日
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