ジュリエット (角川ホラー文庫)

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小泉健二は、娘ルカ(中学生)と息子洋一(小学生)を連れて南の島に来た。
妻は、神戸の震災の時に過労で死んでしまってた。
ここは、亡き妻との思い出の地だった。
この思い出のある南の島で健二は、建築途中であるゴルフ場の管理をする仕事をすることになっていた。
島に来て海に潜ると洋一にせがまれて貝を採ってきた健二。
その貝は、水字貝。
楕円形の本体から周囲にあちらこちから六本の折れ曲がった細長い突起が突き出している。
その貝を貝殻にしようとした時に、島の老人に出会う。
その老人は、”魂抜け”と言葉を教えて、中身に紐を付けて石の錘を利用して中身を取る細工をした。
老人は、貝から中身を落ちる所を決して見てはいけないと言った。
だが健二たち家族は、中身を落ちる瞬間を見てしまった。
翌日、仕事のためにゴルフ場の中にある建築途中のクラブハウスに移り住んだ。
この日を境に健二たち家族三人の周りで不思議な出来事が起こり始める・・・・。

第八回日本ホラー小説大賞受賞作品です。
終わり方は、ちょっと感動的でもあります。
しんみりとした余韻と登場人物のそれぞれの思いを書いた作品です。
どこか日本的なホラーを思わせます。
ホラーらしいホラーと言えるのではないでしょうか?
個人的には満足をした作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本格ホラー
感想投稿日 : 2009年1月11日
読了日 : 2009年1月11日
本棚登録日 : 2009年1月11日

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