待っていたシリーズの最新刊!
おや、二冊。
ボリュームがあるのには理由があった。
毒による連続殺人と仲間が巻き込まれた不可解殺人事件。

この作家さんの畳みかけるように急かされるように読み続けたくなる章立てが気に入ってる。たちまち引き込まれてしまう。
感想は「下」で。
終わってしまうのがもったいなくて、手を付けないでいる。

2024年9月9日

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読書状況 読み終わった [2024年9月9日]

『古本食堂』を読んでいたので、人間関係などはすぐ思い出せた。
本棚を片付けたあとの壁〜のくだりには一瞬、ゾッとしてしまったけれど、概ね感想は想像通りの、温かさとうんちく話しへの御礼となります。
例えば『更科日記』ひとつにおいてもこんなに読み込んでいる若い女性がいるということ、世間は広い。
産まれた土地へやがて帰ってゆきたいというこちらの本のひとつのテーマには大いに頷くばかり。世間は広いようでいて、やはり狭い。

つづきの話が読みたくなるのはきっと私だけではないですよ。

2024年9月9日

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読書状況 読み終わった [2024年9月9日]

「カゾカゾ」と略されているけど、今、話題のテレビドラマ。その作家さんのエッセイ。ドラマの題名になっているのは読んでないけれどこちらも家族のこと。
大変なことを大変と書かずに笑顔でこなしてゆく彼女。ますます応援してゆこう。

2024年9月8日

読書状況 読み終わった [2024年9月8日]

一人の老人 も70余年も遡ると思春期の少年になる、当たり前の事なのに改めて確認してしまった。
内容は想像通りの少年と老人の心の交流、そして戦争のはなしをして…という流れ。予想通りだったにも関わらず、なぜどうしてこんなにも涙が出るのかと言う程泣けてしまった。

小学生に戦争の話をそこまで〜とも思うけれど、侮るなかれ、小学生は大人が思うほど物知らずではなく、考え無しでもない。
子どもが自分で考え事をなしまとめ上げる、素晴らしい講演会を聴かせていただきました。ありがとう。
テレビドラマになったと読後、知った。
是非見てみたかった。

2024年9月4日

読書状況 読み終わった [2024年9月4日]

Brother編
に続けて読んでみた。あらあら、あの事件がその裏側から!ミステリーの謎に正解はないと気づく。あの出来ごと、あの事件裏があったなんて。
どっちを先に読んだかによってどちらかが裏になる

2024年9月4日

読書状況 読み終わった [2024年9月3日]

個性豊かな四兄弟の住む商店街で起きる事件の数々、そして人間関係や友情、兄弟愛等。ラスボス的な人物も登場してそしてミステリーの味付け。楽しく読み終えました。

2024年9月3日

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読書状況 読み終わった [2024年9月3日]

岸本佐知子さんのエッセイ『わからない』を読んでこちらの本にも興味を持った。

9歳の女の子の日記というか、おしゃべりなのでまるっきり幼児ではなくおしゃまさんで、頭もよく(ある程度…)学校のこととか、友達のこととかいろんなものに好奇心を持ちながらも大人びた言葉も使いたくてかしましく家ぞくに伝えたい言葉が次々とポンポンと飛び出して〜感想もおわらないモノガタリ。
アチラコチラの言い間ちがいや言葉たらずの文章、それでいてイキイキしているけれど〜
いつ読みおわるのか…と思っていたけれどやっと読み終わりました。
読んでいてこんなに疲れたのだから、訳者の方はさぞかし…と思います。

9さいのころ、だれもがすごしてきているはずだけれどやっぱりこのノリーのようにたくさんのことを毎日かんがえてなやんで、楽しんできたのかも。

2024年8月30日

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読書状況 読み終わった [2024年8月30日]

まずは壮大な楠の木の描かれている表紙が気になった。そして根本の方に小さく潜んでいるような人影と社としめ縄。
この絵こそが、熊楠を象徴しているのでは。

博物学とカテゴライズ出来ない生物、植物、菌類までをも全てを解明したいと願い、実現させたいと生涯をかけた男の一生。
幼少期からの奇人ぶりに加え、常に耳元で喧しく呟き叫ぶ「鬨の声」のこと、夢に度々現れる早逝した友人たちのことなど、グイグイと引きずり込まれるように一気読みしてしまった。
彼が探し求めているのは己自身。彼岸の者たちの声がそう言うように「己」
人として誰しも探し求め分かっているようで分からないのが自分自身なのかもしれない。

2024年8月30日

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読書状況 読み終わった [2024年8月30日]

他の女性たちも闘っていること、(病気や社会や男たちと)改めて気付かされたけれど、読んでいて辛くなったりイタくなったり。
ため息が出てしまうほど共感も出来るけれどもイヤ〜な気持ちになる箇所との振り幅が大きすぎてもう一度読みたいとは思わない。
『くもをさがす』こちらはノンフィクションだったので読まずにきたが、読んでみたいと思った。

2024年8月30日

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読書状況 読み終わった [2024年8月30日]

胸イタのウェディングの話で泣けるイイ話なのかと思ってたら、不穏な雰囲気が。
やがて大事件へと〜と思っていたらまたまたイイ話、そしてドンデンへ。
飽きずに読めました。

2024年8月25日

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読書状況 読み終わった [2024年8月25日]

幸いなことに私は現在はがんとは関係ないところにいるけれどいつ忍び寄られるかもしれない。この病で苦しんでいる人も身近にいる。今回この本をてにとったのは著者があまりにも有名な経済学者でこの病気をカミングアウトして本にしたということに潔い感を抱いたから。内容も想像通りの、いやそれ以上。まるで現代に生きている武士のような清廉潔白さを感じた。
寓話の部分が面白かった。教訓なのか逆説なのか。

2024年8月23日

読書状況 読み終わった [2024年8月23日]

「わからない」
書籍、映画の情報としてはフルフル!?
たまげるけれど目が離せなくなってそして、
星5つ付けてしまう私も岸本派の信者の一人としてのある意味、不治の病のような。
ビチの介(生き残りのメダカ≒アルワナ)と自分を評するのは申し訳無さ満載だけれども、どうにもひれ伏したい気持ちがやまない。
垢ちゃん、この表現も読まない方々には
『わからない』のでしょう。

本を閉じたあと、うっかり二度目ページをめくってしまう本。濃い!

2024年8月22日

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読書状況 読み終わった [2024年8月22日]

いつかは読んでみたいと思っていた本でした。評判通り心打たれる内容。武士として、人として、どう生きるべきか、人を守るということはどういうことか。
果たしてその通り、切腹の日を迎え…
分かるようで分からない時代のことです。

2024年8月22日

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読書状況 読み終わった [2024年8月22日]

熊と闘う男の話、かと思ったら
哀しい男と女の話 それだけでもなく
犬の話、しかも泣ける壮絶な話という着地点で私の中では完結したのでした。
さすが直木賞。好みのジャンルではないのでこれまで読まなかったけれど巡り会えてよかった一冊です。
厳しい自然の描写がそう感じさせるのかもしれないけれど気軽に手に取るという本ではないでした。

2024年8月19日

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読書状況 読み終わった [2024年8月19日]

戦争
もう遥かに遠いところまで来てしまったつもりでいるけれど、この彼女たちの声が次々に
耳元で聞こえる。全然遠くなんてない。
華やかな時、辛い時、痛い思いをした時、女の子たちはいつも声をあげている。
いまの私達にできることはこの彼女たちのあげた声を聞き続け伝え続け、そして考えること。
多くの資料を元に書かれたこの本は決してフィクションなのではなく本当にあったこと。
この機会で手に取らなければ、きっともう読まなかったかも、だって風船爆弾ですよ!
人間って愚かな生き物だと改めて思います。

その後、図書館で『女たちの風船爆弾』
亜紀書房刊をみつけよんでみたらよりノンフィクションで恐ろしかった。こちらの本は、
ISBNもなくブクログでは検索できないほんだった。女の子たちの笑顔の写真も多く、より痛々しい。
今回の新しい文藝春秋社刊の本がなかったら、こちらの図書館の本は人知れず埋もれてしまったのかと思うと切ない。

小林エリカさんの舞台芸術のような本に出会えてよかった。でも、もう一冊の方の本にも出会えてよかった。

2024年8月18日

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読書状況 読み終わった [2024年8月18日]

二度目。前のは旧訳だったけど、今度のは新訳。アレ?こんなに読みにくかったかな。
前半はやっと。後半、ようやく面白くなってわかった頃にはアレ?やっぱり、フムフム〜

ディクスン・カーの本、合う合わないが極端でこれは…気に入った本あるけれど、合わない、ダメ〜と思った本も

2024年8月17日

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読書状況 いま読んでる

短編、中編集
私達の良く知っている、だけど知らなかった芸能界に棲む方々の話。 
一話目を読んだ時はイヤミスの部類なのかと読み進めるのを止めようかとも思ったけれど一話ごとにテイストが違いそれぞれに納得。

思った程華やかな世界ではなく病や狂気、紙一重のような気がします。

初めて読む作家さん。方向性がみえなかったけれど、また機会があったらこの方のをよみます。

2024年8月9日

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読書状況 読み終わった [2024年8月9日]

『怒りの葡萄』を読んで衝撃を受けたので。
こちらもカリフォルニアの労働者の小説。
レニーとジョージという体格や知能が対象的な二人組が農場を持ちたいという夢を語りながら新しい働きグチで過ごし始めるというほんの数日間の物語。
当時のアメリカを象徴するような人間が登場するが、そこで起こる悲喜劇、事件に胸が痛くなる。

2024年8月8日

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読書状況 読み終わった [2024年8月8日]

足袋製造の老舗の中小企業の闘い。闘う相手は銀行だったり、陸上界だったりライバルスポーツ会社だったり。業界への新規参入と、新製品開発や家族間の確執など気が揉める点がありすぎる老舗社長の悩みは尽きない。
だけど、選手の活躍の場で手に汗握る興奮を得られ、サクセスストーリーとしての高調感はピークに達した…
後で知ったけれどドラマ化もサレタそう。
むしろ観ないで良かったと本に出会った後は思っている。

2024年8月7日

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読書状況 読み終わった [2024年8月7日]

女性の国会議員に立ちはだかる様々な壁、野次や妨害、いわれなき反対派工作、そして殺人。政治の深い闇を知ることができた。挙げ句に性同一性障害の悩みまで。
視点を秘書、記者、地方議員と変えながらも疑惑に立ち向かう女性たちの心意気というか、もう戻れない所まで来てしまった〜という感、政治の世界は恐ろしいけれど端で見る分には面白い。無責任な感想でごめんなさい。

2024年8月7日

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読書状況 読み終わった [2024年8月7日]

海沿いの街でおきた殺人事件、その一つの事件に対し冗長とも思える、周りの人々のひとりひとりの人物紹介に加え、施設の意義、案内を含め生まれつきの病気を持つ女性たちのことも丁寧に。尚且つ受け持つ警察の人たちの過去や現在抱えている悩みや状況まで。
丁寧すぎると言えばそれまでだけどようやく解決させるまでの長かったこと。
この作家さんの前のシリーズと共通するのはその丁寧さで読者の感情移入までさせてくれて、理詰めに緻密に事件を解決する整った感。読む人を選ぶのかもしれない。私は嫌いじゃないけれど。
このシリーズの警部は配偶者に対してかつてない愛情の深さを示してくれてその点でも、作家さんの本を書く丁寧さが伝わってきて、いろんな意味で好感が持てる。

2024年8月2日

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読書状況 読み終わった [2024年8月1日]

銀行のある支店を舞台とした、短編集かと思い読み始めて、そこに描かれる傲慢な悪や義憤などにいちいち完結していたらいつの間にか短編集は形を変え、大きなひとつの事件となってゆく。予定外の一気読み。
家族愛を掲げてゆく章もあったけれど事件の色付けにしかならないし、謎もスッキリ解明された訳では無い。
大銀行の中のひとつの支店の中でおきる大小の出来事が藤蔓のように絡まりほどけない。
金融関係の専門的知識がわからない私にとってはそれを教えてくれる有り難い内容だったにも関わらず、事件の全容に思いを馳せ、モヤモヤが残る読書タイムとなったけれど、
『半沢直樹シリーズ』とも違うテイストでこの本もずっと心に残る一冊となった。
ちょっと前、ドラマかあったけれど観ていなかった。残念なのか、観なくてよかったのか…。

2024年7月29日

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読書状況 読み終わった [2024年7月29日]

関孝和、上杉鷹山、福沢諭吉、河原操子、柴五郎をそれぞれ「惻隠の情」という言葉をもって代表的日本人と紹介してくれる。藤原正彦先生に今更ながら感謝。
歴史の最前線には立たずとも歴史という大河の中でそれぞれ功を奏し、のちの人々へ大きな影響を与え続けている偉人たちの生涯、改めて惹き込まれて読んでしまった。
知っているはずだった日本史の新たな側面も見え、脈々と繋がる歴史の中での小さいけれど大きな偉業を感じる。

2024年7月27日

読書状況 読み終わった [2024年7月27日]

Z世代といわれる真っ只中にいて要領良くスルスルと生きてゆく沼田くんを第三者の目線から描いゆく。肩の力が抜けきった、人から後ろ指さされまくる生き方。
人生ゲームの本当の勝者とは。

2024年7月26日

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読書状況 読み終わった [2024年7月26日]
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