フェイクニュースという言葉が流行るこの現代だからこそ、その言葉の意味について良く知っておく必要があるのではないかと。本書によって「流言」の歴史的な流れを知ることが出来、それによってその本質に近づくことができるのではないかと思います。「流言」は嘘ニュースなのだろうか、それを取り締まる正義が真実なのだろうか。第二次大戦中の日本で流されていたニュースが「真実」ではないことは周知でありますが、それが社会にどのような影響を与え、またたいした影響を与えていなかったことまで私たちは深堀りして考えたことがあったのでしょうか。本書で語られている「輿論」と「世論」の違いを認識し、両方の功罪について学ぶことが、現代のフェイクやニュースと付き合うために必要なことであると思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会・文化
- 感想投稿日 : 2020年8月15日
- 読了日 : 2020年8月15日
- 本棚登録日 : 2020年7月19日
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