年に一度の楽しみ「新書大賞」今年度の第1位をみて「ああ、なるほど」と嬉しく感じました。著者の地道で不屈な姿勢がいろんな人に伝わったのだと思います。他にも読んでいないもので面白そうなものが取り上げられていて、退屈しない1年になりそうです。
特集の内容は「働き方」がわからない。働き方改革を現場責任で投げられる状況では、どうやったら良いのかわからないのは社会全体の闇なのだと感じました。うちだけじゃないんだと。ヤマトの運賃値上げと昼食休憩時間の配達指定の中止、その背景について書かれていて考えさせられる内容でした。
北朝鮮を視野に入れた、日本の周辺事態の安全保障問題。防衛大臣へのインタビュー含めて、行動の時期がきていることを感じました。良い方向への行動に進んでいただければと切に願います。

2018年2月17日

読書状況 読み終わった [2018年2月17日]
カテゴリ 中央公論

過去とどのように向き合い清算していくのか。その謎を、探偵という仕事を通じて、主人公の追想との関わり合いの中で探って行くような内容です。小説というものは、本来エンターテイメントでできていて、そこがほかの書籍とは違うものなのだと気付かされました。ビジネス書などは最初から最後まで丁寧に読むものですが、小説はその箇所を切り取って読んでも面白いということに。
場面場面が入れ替わり立ち替わり、過去と現在を行き来しつつ、運命に翻弄される主人公。それってこういうことだったんだと。真っ当な小説を読ませていただいた気持ちです。後半にある、主人公が危険に巻き込まれて、それでも進んで行く部分。なぜは書かれていないのですが、読んでいる人は分かる。そのために沸き起こってくる迫力がすごくて、主人公と一緒に空向いて泣いてしまいそうでした。いや、面白かったです。

2018年2月19日

読書状況 読み終わった [2018年2月19日]
カテゴリ 小説

人生で一度は行っておかないといけないなというところへ、団体旅行に一人参加という手段で訪れる旅行記です。著者の素直な人柄から出てくる旅の楽しみ方を、読みながら同じ団体旅行に参加しているように楽しんで読むことができました。オーロラなど一人では行けないんだろうなと思っていたけど、この本を読んでそれを行ってみたいなにできました。旅に多くを求めてはいけない。その空気を楽しむこと。そんな楽しみ方が溢れているのを感じました。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ エッセイ

特集「大学入試改革」。改革を主導される大臣から、現場の教師の方々まで、いろいろな視点からの意見を読むことで考えることができました。教え方ということについても、最も良い方法の見つからない中、実験をするわけにもいかないことの難しさを感じています。佐藤優さんの「君主論で繙くトランプの頭の中」トランプ大統領の行動について、新しい視点での見方を知ることができて面白く読みました。
小説「最果ての決闘者」西部劇らしいワクワク感を毎回楽しみに読ませていただいています。ハラハラする展開で、来月を楽しみにさせていただいています。

2018年1月15日

読書状況 読み終わった [2018年1月15日]
カテゴリ 中央公論

小泉進次郎さんと塩野七生さんという面白い組み合わせでの特別対談。アレクサンダー大王など歴史上の人物の人生と重ね合わせての塩野さんのアドバイスが面白く、小泉さんの受け方の誠実さにも好印象を持てました。「皇后が私に明かした「象徴の在り方」。今上天皇の考え方を身近なイメージで知ることができ興味深く読ませていただきました。「長寿のカギ「テロメア」を伸ばす方法」始め、健康で長生きするための特集「健康長寿を実践する」はすぐできそうなことが書かれていて勉強になりました。「平成29大事件の目撃者」は、大事件ですか?というものも。しかし29年間を振り返って考えさせられたものもありました。「将軍の世紀」関ヶ原に対する、参加した武将の振り返りを紹介されていて、あの戦いの政治的な側面を知ることができて面白かったです。

2018年1月19日

読書状況 読み終わった [2018年1月19日]
カテゴリ 文藝春秋

「こころ」に焦点を当てて、過去この存在に対してどのようなアプローチが取られてきたのか、その歴史上の人々を取り上げて書かれています。鏡に例えられたり、体との対比から身体的な動きと連動させて考えられてきたり、近代の江戸時代にはその過去の歴史から独自の解釈を発展させた人がいることなど。その問題に対しての四苦八苦の歴史が書かれています。そして現代でも解決されている問題ではないのでしょうか。本書を読むことでそれを考えさせられました。私たちはこの「こころ」をどのように持ちようさせたらよいのか。正解は何なのか。平穏が重要なのか。そうではないのか。考えさせられること多数あります。

2018年1月10日

読書状況 読み終わった [2018年1月10日]
カテゴリ 社会・文化

守り人シリーズ番外編。主人公のバルサの幼少期の物語をいくつか書かれた短編集になっています。バルサの大切な仲間(以上?)の存在のタンダも主要人物として登場していて、彼らの深い関わりと友情(を超える?)もののバックグラウンドを知ることができ、ワクワクしながら読ませていただきました。このシリーズ通して感じていたのですが、人の心の難しさと分りやすさ、その相反するところを、注意深く描きだすことで、人の心の綺麗な部分を、きれいだと気づかせてくれる、そしてそれに感動させてくれる、そういった小説でした。本書でも、いろんな人の、いろんな気持ちに相沿って読ませていただきました。中程の物語で、物語を紡いで行くようなゲームが扱われているのですが、人によって、野心かお金かなど人生の目的があり、成功(勝利)の意味もそれぞれによって違うのだということを考えさせられました。読んでよかったなあと素直に思える小説でした。

2018年1月27日

読書状況 読み終わった [2018年1月27日]
カテゴリ 小説

情報セキュリティの世界について書かれています。この分野は変化の激しいところがあり、本書の内容がすでに若干古く感じられるところはありますが、それでもその頃から変わっていない点はあります。何もできていないということです。そのことが、今を振り返って感じられて不安と焦燥感を抱かせられました。大きなニュースにもなった、各国の政治的なスキャンダラスの暴露事件。情報を抜き取り販売する裏の世界。その世界の住人とカラクリを、専門的なところをできるだけわかるように書かれています。闇(ダーク)とは、匿名性=不透明でもいけなくて、できるだけ透明になるような仕組みが、それも表の技術でなされているというところが、ここに対する有効な手を打てないところだと難しさを考えさせられました。これからも、さらに壮絶な闘いがされていくこの世界について知るための基本的な入口として読んでおいてよかったと思っています。

2018年2月2日

読書状況 読み終わった [2018年2月2日]
カテゴリ 社会・文化

私たちが、なんとなく不信感を持っている民主主義というものについて、その本質は何なのかを、著者の言葉で書かれています。それを通して、欠陥もあるけど、とても重要で必要なものなのですということを切実に訴えられています。民主主義がなぜこの世に生まれてきて、ほかの統治形態といかに違うのか。欠点も多いけど、これがなかったらどんなに悲惨な世の中になっていたのか。読んでいてそのことに気がついていなかった自分に驚きました。私たちが当たり前だと思っている権利は、民主主義でしかあり得ないこと。問題はたくさんあるけれど、それを話し合いでベターな方法を探して行くことが必要であること。そしてそれができている日本という国に生きていることを、もっと誇っていいということ。読んでいて自信がついてくるような気がする本でした。

2018年1月24日

読書状況 読み終わった [2018年1月24日]
カテゴリ 政治

あるイギリスのお屋敷で執事をされている方が、ご主人から与えられた休暇を利用して旅行に行くお話です。旅は色々と考えさせられますが、今までの執事人生を振り返りつつ話は進みます。過去の回想と、この旅行の目的が絡み合う心地よさを感じながら読みました。執事としての仕事へのポリシー、お客様との接し方、そして人間関係。現実世界でも仕事をする中でぶつかる壁が詳細に書かれていて、この小説にリアリテイを与えているように感じます。プライドを持って仕事をするということはどういうことなのか。それが果たして良いことなのか。主人公の人生は正解だったのか。読んだ後も想像力を掻き立てられる内容になっています。

2018年1月10日

読書状況 読み終わった [2018年1月10日]
カテゴリ 小説

歴史といえば、日本史と世界史で。その世界史も勉強するほとんどが西洋史ですので、東南アジアの歴史なんてものは世界大戦あたりから、それもほんの少し、それも悪いイメージで認識しているといった状態でした。本書はその一つであるヴェトナムの歴史を、フランス以前に中国によって支配されてきた時代から、ゆっくりと語られています。その複雑な中国との関係。その複雑な縦長の国土とそれぞれの地域の歴史の関係。その複雑なフランス統治時代の他の植民地と一緒くたにされた関係。とにかく複雑な歴史を持っている国だということが分かりました。この歴史を知ることにより、今のヴェトナムが社会主義国であり共産党が主導する国家であるにもかかわらず、非常に民主的なイメージがある不思議な社会性が理解できたのではないかと思います。

2017年12月23日

読書状況 読み終わった [2017年12月23日]
カテゴリ 歴史

カイロプラクターの著者が書かれた日々の体の使い方に関する本です。体の不調を訴えるときに、間違った知識や認識で、間違った対応をしてしまい、それがのちに取り返しのつかない結果を招いてしまう。そうならないために、何に気をつけていかなければならないのか。日々のメンテナンスから、調子の悪いときの考え方まで。具体的に書かれていて勉強になります。日本人は体にお金をかけるという認識が低すぎるということも、読んで感じました。またトレーニングの仕方についても、間違った認識を指摘され、どのような基本的な考え方を持たなければならないのか。気づかされることたくさんありました。

2018年1月24日

読書状況 読み終わった [2018年1月24日]
カテゴリ 自分のため

新年号ということと、天皇陛下の退位の時期が決まったこともあり、この平成を振り返る特集「平成の100人」は、それを通して何があった時代だったのかを興味深く振り返らせていただきました。思っている以上に急激な時代だったのだなと驚きを感じるものもありました。もう一つの特集「あいまいな日本のリベラル」。リベラルと保守、そしてリバタリアン。その成り立ちと意味を仲正昌樹さんの丁寧な説明で整理して勉強できたのはよかったです。こういった一見基本的な言葉の意味を今更に知らないという落とし穴を埋めることができたと、冷や汗を拭きながら感じています。
特別企画「日中知識人座談会」。先だって寄稿された馬立誠さんが参加されていることで興味を持って読みました。中国と日本が近ずくことの必要性を知ることができることと、それを中国側も持っているシグナルが発せられていることの意味も考えていかなければならないと感じました。
小説。西村京太郎さんの小説が最終話に至りましたが、今までのペースからすると急激な展開に感じられてました。もう少し丁寧に種明かしを楽しめたらと残念に思います。

2017年12月27日

読書状況 読み終わった [2017年12月27日]
カテゴリ 中央公論

文藝春秋の95周年ということで、今までの本書と著者たちのかかわりについて書かれています。過去の執筆者を振り返ったり、自身との関わりについて語られたりと、文藝春秋の歴史といったものを知ることができ、面白く読ませていただきました。佐藤優さんの「ベストセラーで読む・・・」など、今回は読み応えのある、考えさせられるものもあり、内容には満足しています。
経産若手官僚の警鐘「一般的に思い浮かぶ「昭和の人生すごろく」的な人生を歩んだ人・・・がそんなにいなかったという事実は正直「へえ」と思わされました。
丹羽さんと横尾さんの読書に関する対談。読書の蓄積があることで、必要な「答え」はどのようにやってくるのか。それは直感という答えは思わず納得させられました。
『ヒンディー 語 では I love you を「 私 に あなた への 愛 が やってき て 留まっ て いる」 という 言い方 を する。』中島岳志さん。新しい考え方を教えていただきました。

2017年12月30日

読書状況 読み終わった [2017年12月30日]
カテゴリ 文藝春秋

特集「今そこにある戦争」池上彰さんとルトワックさんの対談が分かり易く感じました。日本がどのように行動し、その慎重さの中で物事を進めていくべきなのか。戦争に発展しないように本気度を伝えていくことを感じました。
大型企画「涙が止まらない感動実話」の中の、届けられない人(故人など)への郵便を預かる「漂流郵便局」の話が興味深く、こういった施設があるということを、それが必要とされていることを知りました。
松浦寿輝さんの「カズオ・イシグロ」のこと。ちょっとまとめて読もうと思っていたところでしたので、前知識として読み方を知ることができたことは良かったです。
今月の書評は良いなと思えるものがありました。「戦争と農業」「悪の歴史日本編」「琥珀の夢」、次に読む本が増えることは楽しく思います。

2017年11月30日

読書状況 読み終わった [2017年11月30日]
カテゴリ 文藝春秋

特集「土地が棄てられる」土地の登記にまつわる法整備の不備が、誰の土地かわからない状態を生み、それが様々な問題を起こしている現実。人口減少社会に突入していく中で、土地の区割りを見直す必要が出てきている中で、その問題は深刻であることがよくわかります。思い切った決断しかないのではないかと感じる、今の日本の問題の一つであると感じました。もう一つの特集「トランプ当選から1年」この間のトランプ大統領の行ったことなど、いくつかの視点から振り返ることができました。

2017年11月24日

読書状況 読み終わった [2017年11月24日]
カテゴリ 中央公論

特殊な事情から、特殊な環境下で育てられた少年少女たち。大人になった彼らの一人が、その時代を回想されています。こういったものを外部から(侵入者としてなど)体験するという話ならあると思うのですが、本人としてどういった感覚を得るのかということを、リアルに体験させてくれる小説は、想像することもできなくて、そのすごさに圧倒されました。ノーベル賞を受賞されたというニュースで、初めて読ませていただきましたが、ただただ自分の奥深くに起こりつつある変化に驚きつつ読ませていただきました。
私たちの子供時代にも通じるものがあると感じています。大人になるにつれて、良くも悪くも薄まっていった、他人を慮る感覚。他者を理解するための感覚。それを追体験という方法によって思い出すことは、今の時代に重要なことだと感じさせられました。

2017年11月7日

読書状況 読み終わった [2017年11月7日]
カテゴリ 小説

雨傘運動で焦点を浴びた香港。そのお祭りのような騒ぎに違和感を感じながらも、異国の感覚だからと気楽に感じていました。その違和感はやはり正しくもっと注意して考えなければならなかったことを、現在の彼らの行動原理をそのイギリス統治時代から遡って解き明かされた本書で知らされました。イギリスの統治から、中国に返還される際に、何が生まれ、何が失われたのか。そしてそれは昔の話ではなく、歴史が連続していること。現在の香港を知るには、その歴史を知らなければならないことを教えられました。
自由にも様々な捉え方があり、それによってその性質も変わります。自由であれば善とは限らないということ。ただ香港の人々にとって良いということは何なのかはまだ流動的で分からず。注意して今後のニュースを見ていきたいと思います。

2017年12月13日

読書状況 読み終わった [2017年12月13日]
カテゴリ 政治

子供の貧困とはどういったものなのか。貧困という言葉から私たちが想像するそれは絶対的貧困といわれるもので、それは今の日本では存在しません。私たちはそうでない貧困であれば問題と認識しない、あくまで自己責任の話と切って捨ててしまっています。本書では、そうではなく、子供の貧困というものは問題であり、それは自己責任ではなく、私たち大人が手を差し伸べて、社会全体で無くしていくべきものであると訴えられています。子供の貧困とは(相対的貧困とは)の定義と説明があり、その具体的なストーリーも紹介されています。しかし、それだけではなく、それがどのような損失を生んでいるのか。社会と私たちに対する影響を社会的損失として数値にすることにより、できるだけ身近に感じることができるように工夫をされています。そして私たちがそれに手を差し伸べるための方法についても。
不幸な境遇に生まれた子供が、そこから自力では抜け出せない現実があります。しかし適切な助けがあれば、抜け出すことが可能だということ。それは金銭的なものだけではない、様々な助けであり、私たちにそれが可能だということを知ることができます。

2017年11月18日

読書状況 読み終わった [2017年11月18日]
カテゴリ 社会・文化

衆議院選挙を目前に控えたという時期的なもので、各党や人物の論点などについて、いろいろな立場からのものを読むことが出来ました。選挙に際して、熱くなることなく冷静に考えるきっかけになりました。
もう一つの特集の中国の話では、習国家主席についても、またその周囲や、中国の経済(企業)といった要素について、まとめて整理できたことが良かったです。
ほか、小説含めて、気楽に読める内容が多く、楽しく読ませていただきました。

2017年10月27日

読書状況 読み終わった [2017年10月27日]
カテゴリ 文藝春秋

特集「北朝鮮の核」隣国の核の脅威が増す中で、日本は一体どうするべきなのか。日本の安全保障について識者が語られています。日本も持つのか、持たないのか。それともその間を取るべきなのか。
今回の論文「公論」は、安倍内閣の分析でした。なぜ一強状態になっているのか。それを安倍内閣の歴史からと、それ以前の日本の政治史から紐解かれています。
今月号では上記が勉強になりました。ほか小さなブームになっている勉強論もあり期待して読みましたが、千葉雅也さんとマキタスポーツさんの対談は面白かったといったところでした。

2017年10月21日

読書状況 読み終わった [2017年10月21日]
カテゴリ 中央公論

ソマリアという紛争地帯に隣接している民主主義国家ソマリランド。平和なのに、危険な地域にあるため国家として認知されていない。そこで教育を受けられない子供のために学校を作ろうと立ち上った著者。まっとうなことが通らない世界で学校を作り運営する奮闘ぶりを生々しく書かれています。努力なんてものじゃない。情熱、愛、ひたすらそういったもので立ち向かうことでした乗り越えられない世界があるということをリアルに感じられました。ほぼ自分以外には裏切られ、そして大きな結果を出した今もまだ道半ば。金銭的には完全にマイナスと。利他的な動機ではここまでやることはできない。ここまで傾けることのできる情熱を、著者はどうして得ることができたのか。生い立ちにも触れて著者なりに書かれていますが、それは本書を読んで各々感じることで分かるものがあるのではないでしょうか。

2017年10月21日

読書状況 読み終わった [2017年10月21日]
カテゴリ 社会・文化

世間で話題になりつつある仮想通貨。その一つであるビットコインを取り上げて、その仕組みと役割について書かれています。フィンテックからブロックチェーン、そしてそれを使ったビットコインまで、整理しながら理解できることは有り難かったです。いまさら聞けないとあるように、この世界の考え方についてはある程度知ることができる内容になっていると思います。初心者に優しい内容で助かりました。
ビットコインをはじめとした仮想通貨を使ってみたいと考えている人に対して、どのようにはじめたら良いかのガイダンス本という内容です。

2017年10月15日

読書状況 読み終わった [2017年10月15日]
カテゴリ ビジネス

戦国時代を扱ったドラマやゲームでは必須の陣形という概念。日本の戦争史を紐解いていくと、国内での戦いではあくまで概念としてあったのみで実際に使われた形跡がないということがわかります。様々な思惑を持った主人たちに率いられた部隊を、一つにまとめて運用するなど、どうやっても不可能。陣形や戦略は不可能。あったのは戦術。それは非常に有効で大きな影響を与えるものでした。中国からの輸入はたくさんありますが(条坊制しかり)そうそう当てはまらないものなのだなと面白く感じながら読ませていただきました。

2017年10月8日

読書状況 読み終わった [2017年10月8日]
カテゴリ 歴史

この人の書いた新書だからと、気楽な調子で読み始めましたが、期待を裏切る意地悪さで面白かったです。気の抜けた様子で書かれていて、「あれ?」とよく理解できなかったところを読み返すと結構考えさせられることが書いてあります。相当意地悪な本です。著者が書かれている通りに「内容がない」のか、わかっていないのか、一度読んだだけの今は分かりません。でももう一回読んでおかないといけないと思わされるような、何かが書かれています。たぶん。
日本人と西洋人とは、悪の捉え方が違っていて、それゆえに世間一般の悪の考え方が、日本では違うニュアンスになっていると思います。そういうことや、悪を公然と行う「暴力」を行えない人たちは、意地悪を行う。そのためには頭が良くないといけない。頭が良い人はマイノリティだから、暴力という手段を取ることができないので意地悪を行う。といったような思考の迷路にはまりこんでしまうような本です。

2017年12月2日

読書状況 読み終わった [2017年12月2日]
カテゴリ 社会・文化
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