内容が思い出せなくて再読。
シリーズ8作目。
40歳を前にしたヴィク。
事務所が入っているビルは取り壊しを前提に、管理人がもはや何もしてくれないという状態で、孤軍奮闘。
安い賃料のところにいるしかない状態だったのだ。
大事な年上の友人ロティを前作で危険に巻き込み、ぎこちない関係が続いている。
警官の恋人コンラッド・ローリングズとはいちおう上手くいっていて、家族の集まりに招かれたりはしている。
だがヴィクが白人なので、黒人一家の母親には強く反対されている。
コンラッドには、父を早く亡くした家の長男でただ一人の男子という立場もあった。
住んでいるビルの地下で、ホームレスの母子を見つけたヴィク。
警察に連絡すれば逃げてしまうと思われ、対応に苦心する。
ホームレス救済組織に相談するが…
大学の同窓生で教授にまで出世しているファビアンが、シカゴ大の恩師のためにホームパーティを開くので、しぶしぶ出かけるヴィク。
恩師には会いたいが、ファビアンはとうてい気があるタイプではないのだ。
案内をしている女中かと思われた娘が実は長女エミリーと知り、虐待の疑惑を持つ。
彼の妻ディアドリはヴィクと同じボランティアグループにいる。
ディアドリは専業主婦だが、ホームレスのことには経験があるので相談に乗ると言って、自らヴィクの事務所のあるビルまでやって来た。
ところが、後に事務所で死体となっているのをヴィクは発見してしまう。
女性建築家グループの企業支援のための調査を引き受けるが、調べていくと、どこかきな臭い。
大口の依頼者であるダロウ・グレアムの息子ケンが退学になったので、社会奉仕として認められる仕事を探してやるように頼まれてしまい、お気楽な若者ケンに何かと付きまとわれることに。
関わる事件が交錯し、ヴィクは連日のように違うことで新聞種になる。
怪しい会社や工事現場に乗り込み、洪水が迫っている地下道にまで…!?
ブルーってどこが?と笑っちゃうぐらいの大奮闘。
苦さもあるけれど、救いもある。
バースデーで締めくくり。
2011年12月再読のときに初登録。
- 感想投稿日 : 2011年12月5日
- 本棚登録日 : 2013年10月9日
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