私にふさわしいホテル

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本棚登録 : 1024
レビュー : 207
著者 :
sanaさん 国内小説   読み終わった 

若い女性作家があの手この手で世に出て行く話。
奇想天外な成り行きに笑えます。

中島加代子は小説家がよく泊まるという山の上ホテルに、締め切り目前の小説家然として、今年も自腹で宿泊する。
賞はとったものの、元アイドルとの同時受賞という不運で注目されず、本が出版されないままなのだった。
担当編集者の遠藤は、大学時代の文芸サークルの先輩でもある。
遠藤のほのめかしを受けて、文壇の大御所作家・東十条のもとに入り込み、奇策を弄して‥?

大御所で女好きというと、普通はモデルを一人しか思いつかないと思うけど、こんな無茶苦茶な役でいいんでしょうか(笑)
意外な縁が続いて、老大家がいい味出してきます。
実名で宮木あや子や朝井リョウが出てきて、いかにも内幕物風。
でも宮木あや子は何もしないし、確か後輩?の朝井リョウも他で書いてることを言ってるだけ?のような気も。

ことあるごとに、とんでもないことを思いつく加代子の才覚に大笑い。
次々に危機を乗り越えて、予想外に早く出世することとなる展開ですが、最後はそんなに幸せそうでもないという。
毒を含んだ展開。
作家の業のようなものを自覚しているからでしょうか。

柚木さん自身、最初の賞をとった後、すぐには単行本化されなかったよう。
その間に妄想が膨らんだ‥?
生意気盛りの若さを感じさせる筆運びで、面白おかしく、勢いよく書かれていて、何となく元気が出ます☆

レビュー投稿日
2015年12月16日
読了日
2015年9月16日
本棚登録日
2015年12月18日
4
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