駒子さんは出世なんてしたくなかった

著者 :
  • キノブックス (2018年2月28日発売)
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出版社勤務の女性は、夫が専業主夫という。
「書店ガール」が有名な碧野圭のキャリアウーマンもの。
といっても、タイトル通り、それほどやる気はない?(笑)

水上駒子は40代。
子供を生んだ頃は編集者だったため、仕事が忙しすぎた。家事も得意ではなく、夫のほうがずっと向いていたのです。
夫がフリーカメラマンの仕事をやめて専業主夫になってくれたのを幸い、のびのび仕事をして、家事も育児も夫任せ。
息子は高校生に。

書籍事業部の課長の一人になっている駒子は、社内では調整役で、女性的な気配りも期待される立場。
今の仕事が気に入っていて、これ以上の出世は難しいと、望んでもいなかった。
ところが、同期の女性と競うように、次長を目指すよう言われてしまう。そこに、社内のいろいろな関係が孕み…?
折しも、夫にはカメラマンの仕事が入り、息子は学校に行かなくなっていた…!

夫や息子への対応を間違えそうになる駒子には、少々、考えの浅さを感じます。
家事や育児を任せきりだと、女性でもこうなる?という意味かも。
しかし、次々起こる問題に立ち向かううちに、これまでの経験も力となって、新しい切り口を見つけていくことに。やったね、駒子さん!(笑)
問題はあっても、比較的恵まれた状況でのことなので、ある程度安心して読めます。
現実にこれだけ実行するのは、かなりの力がいるでしょうが。
力といっても、一人で力づくで、というのではなく…
なんとなく、時代はこういう方向へ流れているのね~という印象☆

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内小説
感想投稿日 : 2020年3月27日
読了日 : 2019年1月2日
本棚登録日 : 2020年3月27日

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