Station 小冊子付き特装版 タクミくんシリーズ (角川ルビー文庫)

  • KADOKAWA/角川書店 (2014年1月31日発売)
2.60
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感想 : 14
3

まずは完結おめでとうございます、と。
基本私のコメントは、発売から1ヶ月はネタバレしないようにしている(つもり)のですが、今回はもう、満載で行こうかと思いますw
かなりの長文、更に推敲していないので、支離滅裂かもしれませんが、この読了後のもにょっとした感じを素直に吐き出してしまおうかという感じで。
また、かなり酷評になっているかと思います。素直な感想を、つらつらと書き綴っております。ご了承いただけると幸いです。
そして鬼のように長いです。なので、先に3行でまとめますw


打ち切りエンドの雑な1冊。
ギイは妖精さんだったのね。
赤池くんがいないっ!


こんな感じで、まとめておきます。
そしてここからは延々と書きなぐっていきます。

あ、あと特装版買う価値が有るかは不明です。個人的には…通常版でも良かったかも…

さて、星評価から行きましょうか。
物凄く悩んで、星3にしました。当方の星評価は、5から減点方式ですので、3でフラットではありません。ついでに言うと、特装版の小冊子込みでの評価というのも合わせて明記しておきます。
まぁ、小冊子の内容自体は、書きおろしではなく、ほとんどがごとうさんの鍵垢Twitterで掲載されていた内容ですので、私は半分以上知っていましたけれど…。
Twitterで正月の話があっただけに(ギイとタクミの年越しの話は確か去年? 一昨年くらいに書かれたものだったかと…)、まさかまさか文化祭のまっただ中に、ギイが失踪してしまうとは思いもしませんでした。
二人の進路を考えれば、大学はまぁ別々のところ…というか、日本とアメリカで別れることになるだろうことは予測がついたことですけどね。
何しろ、タクミは英語話せませんから…。もしアメリカの音大に進むにしても、まずは日本の大学を出てからじゃないのかな、とか思っていましたしね。のだめみたいな感じでw
ですので、祠堂卒業の時点で一度は物理的な意味で別れることになるのは、まぁ納得の出来る範囲でございます。遠距離恋愛になるんだろうな、と。

うーん。上手くまとまらないなぁ、と悩みますがw

結局のところ、ギイは大抵のことが自分でどうにかなってしまうから、祠堂の友人たちに頼ることが出来ないのかな、というのが本当に不満でした。
一度はそれで失敗しているはずなのに、と。(美貌のディテイルでタクミの嫌悪症復活したあたりのことです)
ギイが実は大学を出ていた、という話もでておりましたし、ギイにとっては祠堂の友人というのは、卒業後も付き合い続けることはない、と割り切っていたのかな、と。
卒業までいられるか分からない、ということを誰にも相談していなかったのは何故なのか。周りをもっと頼っていれば、とか思ってしまいました。
そして、卒業するまでいられない可能性が高いのに、階段長を引き受けたのは何故かと。数名の先生はギイの事情を知っていたようですので、普通はギイに任せないのでは? と疑問にも。これはきっと、3年生編最初の時点ではこの設定を考えていなかったんだろうな、という予想ですけどね。

そして何よりも言いたいのは、ギイにとってタクミは何だったのかと。
父親にタクミのことを恋人として紹介する、みたいなことを言っていたと思うのですが、結局はこの失踪。もちろん、高校時代の恋愛が死ぬまで続くというのは、現実的には難しいでしょうけれど。
なにより、タクミの両親はタクミに男の恋人がいるのは、きっと複雑でしょうし。お兄さんのこともありますからね。
きっと墓下の尚人お兄ちゃんは、今頃ギイのことを呪っているのじゃないかとw

本文の内容自体も、前半の文化祭…というか、早食い大会云々はしっかり書いているのに、後半に入っての失速具合…というと変ですね。
後半の雑な風呂敷のたたみ方…というべきなのでしょうか。
きっと文化祭ももっと数冊に分けて書く予定だったのではないのかと、邪推してしまいます。きっと途中まで原稿書いてあったんじゃないのかと思うくらいでした。
また、ギイの妹と鷹司流が恋人? 妹の片思い…? みたいな流れは一体どこから? というくらい唐突に降ってきた話にも困惑。
しっかり読み込んでいなかったので、実は前の巻とかに鷹司とギイ(の家族)と個人的な付き合いっぽいものがある描写でもあったのでしょうか…。
とにかくこの話、サブキャラが多すぎて、名前を見ても主要キャラ以外がどんなのだったか思い出せないんですよね。
3年生編になってから出てきたキャラとか、出番少な目だと本当に分からない。
というか、3年生編はギイ×タクミと三洲×真行寺の2カプがメインみたいな感じに思いましたしね。その裏で、ぽこぽことホモップル誕生しまくりで、カップリングもホント理解しきれませんでした…。
あの学校、同性愛発覚で退学のはずなんですけどね…。結局主要キャラで最後までノーマルだったのは赤池くんだけだった気がします。
そんな赤池くんも、本編・小冊子ともに出番はありませんでしたが。
赤池くんの出番は、名前が出てきただけで終わってしまいましたが!(大事なことなのでry)

ギイがタクミを見初めた時の話も、雑だなー、というのが正直な感想でした。
そもそも、タクミにさほど関心のなかったタクミの母親が、幼少期のタクミのエピソードなんて覚えてるの? というのがすごくもやっとしました。
もちろん、タクミの主観によるところで、タクミの両親の関心は、病弱だったお兄ちゃんにしか向いていなかったわけですから、むしろ駅のエピソードも、タクミじゃなくて尚人の話と勘違いして覚えているくらいでも可笑しくないんじゃないのかなー、とかとか。
まぁ、全く無関心というわけでもないんでしょうけれど。なにしろ、タクミをどんな理由があったのかは分かりませんが、バイオリン教室に通わせていて、バイオリンまで買っていたわけですから。
そして家にはピアノもあるんだっけ? あれ、それは瞳・元気…?(むかーしの少女漫画で、タクミと設定が結構似通っていた作品。こっちのが発売は後ですが…)
タクミのお家自体、ご両親はサラリーマンと専業主婦という普通の家庭らしいので、実際この辺りはホント不思議ですけどね。
大学決めるのも、両親に特に相談もしない辺り…とまぁ、そこまでリアルにしなくてもいいのかな…。
まぁ、それはさておき、駅でのエピソードのやっつけ感。ギイが初めてタクミに出会って、そして恋をするというにはエピソードとして弱すぎると思いました。
その後に佐智さんと同じコンクールに出てたのを見ていたのを含めて、2回だけタクミを見たことがあるというだけで、タクミが進学する高校を探り当てて、そこに留学してくるほどなのか、とも。
せめて、タクミが忘れているだけで、二人に会話があったのかといえばそんなことはなく。

とにかく、後半が雑。
伏線は全て回収したそうですが、そんな風には思えませんでした。
ページが足りないから、取りあえず二人の初めての出会い(駅)だけは適当にかいとくか、みたいな印象でした。
朝比奈くんとの因縁? もやっつけ感満載。取りあえずなんか問題起こさせて、退学させちゃえば解決だよね☆
問題に関わってるから、ギイも退場させちゃえ(・ω<) みたいな怒涛のラストw
尚人にそっくりだった後輩君(名前忘れちゃった…)とか、名前がちらっと出てきただけで終わった気がしますしね。
一部の1年にタクミ、ちょっと気に入られていたというか、惚れられてたっぽい描写があった気がするのに、その辺りは解決することなくバッサリとなかったことに。
鷹司くんの転校も、ギイの妹が結局日本の高校に転校というか留学? することになったから、同じ高校に転校したのかな…、というのを感じてね、ということなのだろうか、というくらい適当に書かれておしまいでした。

あぁ、感想も雑になってきているw

ごとうさん本人は書ききった! とあとがきで書かれていましたが、これで本当に書ききったの?
これで満足して、すがすがしい気分になられたというのでしたら、本当に物語をまとめるのがひどい話、下手ですね、としか言いようがありません。
ほんと、本来なら文化祭だけで夏の残像の時のように、数冊出す予定だったのがなくなって、なんとか1冊にしようとした結果なんだろうなぁ、としか思えませんでした。
それにしても、あそこまで丁寧に早食い大会の話を書かなくても良かったのに、と。
最後の1冊なのに、そんなにページを割くほど大事な話ですか、と言いたいです。

インタビューでギイが幸せなのは2年の1年間だけ、みたいなことが書いてあったそうですが、きっと単純に、ごとうさんがギイとタクミの卒業後、更には大人になった姿が思い描けなかっただけなんだろうな、と思いました。

何かまだ描き足りていない気がしておりますが、長すぎるw
えーと、最後にもう一点だけ。

今月末に発売されるらしい、ごとうさんの新作に謎の男としてギイが登場するらしいです。
タクミくんシリーズのどっかの話で出てきたタケルの話(修学旅行のとき…なのかなぁ)だそうですが、この巻からどの程度の時間が流れているのか知りませんが、酷い売り方ですね、と。
佐智さんですら直接ギイと(真偽は不明ですが)連絡が取れないのに、どう考えても日本が舞台の話でギイが登場するというのはどういうことなのでしょうね。
更には、年末または年度内くらいにサイドBとしてギイ視点でのタケルくんの話もでると告知がありましたが…。
一種のスターシステムの様な感じなんですかね?

何かしらの理由があって、タクミと連絡を取ることが出来ないのだとしても、なんともまぁ…呆れたことをするものだと。
今回の話で、ギイの視点で殆ど語られていないので、実際のところ解決していない問題が残っているわけで、その辺りが語られるのかと信じて購入させようということなのでしょうか、と穿った見方をしてしまいました。
単行本ということで、文庫ではないようですからお値段もよろしい事でしょう。
今月末に出るはずなのに、未だに角川の発売リストにすら表示されていないのですが…。
残念ながら、こちらを買うことは無いかな、というところです。正直、あとがきを読んで呆れ、ギイが出ますよ、という情報にはため息しか出ませんでした。

ごとうさんは出来ることならば、お手紙で送られてくる感想もいいのですが、忌憚なく書かれるネットに流れる感想にも目を通していただきたい。

今回このように打ち切りになった(と私は思っています)のは、ごとうさんと担当編集の方が上手く行かなかったのと、Twitterで書かせてもらえないだのと愚痴を書いていたのが原因ではないのかと思っています。
確か一度は(リスクの)次の巻の原稿はできてるけど、発売が未定になりました、みたいな事を呟かれていたはずですしね。
その辺りを考慮すると、早食い大会の辺りがしっかり書かれていたのは、元々あった原稿をそのまま使ってからなのかしら、という…ね。でも次で完結になったから、取りあえず後半というか終盤ちょっと書きなおして、これでおしまい、にしたのかな、とか思いました。
Twitterで続き出せないなら同人誌でだそうかなー、なんて言っていれば、編集に見限られても仕方ない気も致します。
結局、リスクの後につばさ文庫のお仕事が入って、同人誌書く時間がなくなりました~、だそうでしたが。

まぁ、打ち切りだろうと一応最終巻を出せただけマシなのかもしれませんね。

つらつらと酷い感想を書きなぐりました。
書きながら、あぁあれも突っ込もう、コレも突っ込もうと書き散らしていたので、本当に支離滅裂だなぁ。
ここまで読まれた方がいらっしゃいましたら、本当にお疲れ様です。
お粗末さまでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: タクミくんシリーズ
感想投稿日 : 2014年2月6日
読了日 : 2014年2月6日
本棚登録日 : 2014年2月6日

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