魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録 獣の王はかく語りき (Novel 0)

著者 :
  • KADOKAWA (2016年7月15日発売)
3.48
  • (3)
  • (7)
  • (9)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 70
感想 : 2
4

身体に『人』に酷似した部分を持つ、魔獣。
彼らを調教し、人の手に渡す職業の頂点に立つ人物と
知り合った事により、好奇心は満たされていく。

連続短編、なのですが、もう最初からすごい。
ミステリーかと思ったら、ものすごく綺麗に
計算しつくされていました。
この人を糾弾とか、陥れようとか、無理無理。

危機感がない好奇心旺盛な医者の主人公…ではなく
軸は調教師たる彼。
他の人間がその都度主人公になっていくのかと思ったら
そうでもなかったです。
彼が語り手なのは、しましま状態。
間には、別の人間が主人公として頑張っています。

1話目から、穴に気が付かない仕掛け。
2話目は、納品先での家族問題。
3話目の少女舞踊団は、相手のプライドを傷つけたから。
4話目は、規模の大きな結婚詐欺。
5話目で、ついに最初の疑惑の答えが。

1話目からそうですが、そもそも喧嘩を売るなら
相手をきっちり細部まで知ってから、という感じです。
掌で転がされて予定通り、という話の進み具合。
2話目なんか、お母さん公平すぎませんか? という
決断の下し方だと思ったら…でしたけど。
3話目の相手は、たかだか医者の若造相手に
ものすごい罠を仕掛けてくるな、でした。
4話目は騙された方が悪いのか、騙すのが悪いのか。
支払った授業料が辛すぎますが。
そして疑惑だったものの答えがついに、という5話目。
調教師は全員狂っている、という台詞がここまでに
結構出てましたが、さらに納得エピソード。
まぁ本人達が納得しているのなら、良いかと。
そもそも、まさかのメイドさん、でしたし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Bさんから借りた本
感想投稿日 : 2018年6月1日
読了日 : 2019年1月23日
本棚登録日 : 2019年1月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする