悲しかった。主人公ハンスの気持ちが痛いほどわかってつらくなった。ハンスは神学校での抑圧された環境から逃げ出して、みんなから遅れて機械工になるんだけど、結局悲劇的な最期を遂げることになる。神学校から抜け出すことは作者ヘッセと重なる部分があるんだけど、ヘッセ自身は「詩人になりたい」という夢があって、そこに向かうことができた。でもハンスはその目標みたいなものがなかったんだよね。「夢」「希望」って安っぽいほど言われているけれど、そういう命の瀬戸際みたいなところに於いてはやっぱり大切なものなのかもしれない。もう少し早く読みたかったなと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年1月5日
- 読了日 : 2010年1月5日
- 本棚登録日 : 2010年1月5日
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