うちの犬は、言葉を理解している。
犬と生活をともにしている人ならば、少なからずそう感じていると思う。
我が家にも以前ラブラドールの雄と一緒に暮らしていた時期があった。
寿命という言葉を使いたくはないが、そうだったのかもしれない。
それ以降、他の犬を飼うことはないのだが、一緒に過ごしたときには、言葉がわかるのかなと思ったりもした。
この本は、自閉症児とコミュニケーションデバイスで会話してきた言語聴覚士の著者クリスティーナが、愛犬ステラにそれが応用できないかと考え、やがてボタンを使って会話するようになるまでを記録したノンフィクションである。
最初は、二語か三語から始めてボタンを押すことをやってみる。
表情を見ながら時間を作って根気よく…だ。
進歩をもたらすためには沈黙と忍耐に慣れなければならない。
引っ越しもあり、環境も変わり言語が増えてくるとストレスも溜まって上手くいかないときもあったようだ。
だがゆっくりと向き合って克服していく過程も凄いと思った。
信頼関係があってこそだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月19日
- 読了日 : 2023年4月19日
- 本棚登録日 : 2023年4月19日
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