元気になるシカ! アラフォーひとり暮らし、告知されました (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

著者 :
  • KADOKAWA (2016年9月22日発売)
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本棚登録 : 228
感想 : 25
5

結論:
・治療を受ける側からの視点や気持ちを知ることができ、
なるほどなぁ~と思うことが多々あった
・特に、Aさんのお話は涙が止まらなかった
正解なんてわからないと思うけども
・あくまでもコミックエッセイ。楽しく軽く読む
・(まだ怖いけど)婦人科検診を受けようと思った

*=====以下は本書の内容とほとんど関係ない自己振り返りです=====*
*=====思いのほか長文になりスペース取って申し訳ないです……=====*
ガン患者を家族に持つ者です
熊本地震発生から数日後、もともと症状のあった“違和感がある”から“なんか痛い”に変わり、余震続くなか怒濤の日々でした
5月に初診・告知
6月に手術・抗がん剤投薬開始、現在に至ります
抗がん剤投薬はもうすぐ4ヶ月目に差し掛かります

父は、本書で扱っているものとは異なるガンでしたが、
事前検査、告知、告知を受けた後の思い、投薬中の現在、…
父も実はこういう気持ちが湧いてたのかな~と考えさせられました
告知を受けるまでは『なーんて事の無い病気だろう~』と自身も家族も皆思ってて、診察結果も父は一人で聞きに行っていました
その際は“今すぐ大きい病院に行って下さい”と言われ訳もわからず、
後日大きい病院でより細かい検査をし、家族同席で改めて告知を受けました

普段は寡黙な父で、強がりも弱音も吐かず淡々としているし、
私は説明を聞いているだけの側でしたが、
ネットで病気の内容を調べれば調べるほど怖くなっていったし、この先どうなっていくんだろうと不安になって時々妹の前で泣きました
母は私以上に不安定でした
余震が続くのに家に父が居ない日々、何よりも今後の生活
ガンを患った事のある親戚も遠くに1人居るくらい、縁の無い事でした
ちなみに父はガン摘出手術をきっかけに障害者にもなりました
これもまた近い親戚は誰もおらず、何もかもが初めて知ることばかりで途方にくれてた日々でした

今は自宅で食事療法をし数値的には安定、幸い抗がん剤が辛すぎる!というような副作用もほとんど無い様子です
投薬前に説明を受けてた、手足のしびれ・むくみ・あかぎれのような症状は見られます
(もともと寂しい頭皮だったので入院前に丸坊主にしていたのもあり)髪の毛にはさほど影響も無いようですが、勉強になりました
オーダーメイドウィッグ…サービスのある美容院もあるんですね
初めて知りました

実家は自営業のため、お客さんの中には同様の境遇になっておられる方、自身で調べてオススメ情報・品を提供してくださる方、家族を亡くされた方、
いろんな方々の話を聞くこともできているようです
(患者会はあるけど性格的に行かなさそう)
オープンには話さず、お得意さんなど一部の方々に状況説明しただけだけど、田舎の伝達力なので…
手術前は本当に寡黙で、喧嘩している訳ではないけど数日話さないことも多々あったんですが、
以前よりは会話するようにもなりました
『しょうゆいる?』『うん』『バナナ食べる?』『はい』『梨も食べる?』『そうね』
程度ですが、病気する以前はこれすら無かった

状況は違えど、本書を読み知ることができたのが大収穫です
手術・抗がん剤投薬開始してまだ日も浅く、この状況を徐々に冷静に受け入れ初め、情報収集し始めた矢先、
本書に出会えたのはラッキーでした
『お父さんだって不安だったよな~』
『何だかんだで今も薬とかモロモロきっついよな~』
『でも乗り越えていくしかないし、上手に付き合っていくしかないよな~』
わが家もまだまだこれからの状態です
著者の容態が、より一層回復に向かわれることを切に願います

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日常生活
感想投稿日 : 2016年9月23日
読了日 : 2016年9月23日
本棚登録日 : 2016年9月23日

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