白露の恋 更紗屋おりん雛形帖 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2016年8月4日発売)
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更紗屋おりん雛形帖 シリーズ第5

おりんの想い人・桜木蓮次が、吉原に通っているという。「おりんさんは、かけがえのない人」と言った蓮次は、まるで、人が変わったように、冷たくおりんを突き放す。

嫉妬し、傷つくおりん。

そんな折に、越後屋主人・高富から、ある高貴な人からの依頼だと、能装束を作るように言われる。

演目は、『葵上』
六条御息所が、嫉妬に狂い、生霊となり葵上に取り憑くと言う。

おりんは、自分の、蓮次への嫉妬心を、六条御息所の嫉妬心に重ねて、見事に、能装束を作り上げる。

その頃、煕姫は、自分を守るために命を落とした、今もまだ、心から去らぬ想い人・塚原右近の事を調べるように、鈴木辰之助に依頼していた。
それは、煕姫自らが江戸下向と引き換えの条件だった。

蓮次と右近の関係が、明るみに。
そして、右近が、何者かに、殺された事がわかり、蓮次は、仇討ちを決意して、おりんに別れを告げる。

この作品に登場する柳沢吉保は、とても、素敵な魅力溢れる人物に描かれている。
どこでも、悪の権化のように描かれている、柳沢吉保。

柳沢吉保ゆかりの、大和郡山市出身の私としては、ちょっと嬉しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月30日
読了日 : 2021年9月30日
本棚登録日 : 2021年9月30日

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