かわいい結婚

3.27
  • (13)
  • (61)
  • (91)
  • (17)
  • (9)
本棚登録 : 596
レビュー : 85
著者 :
みやびさん 恋愛   読み終わった 

富山県出身の作家・山内マリコさんによる「女性(の大変さ)」をテーマにした3つのオムニバス・ストーリー。ライトな感じで書いてあってすらすら読めた。
1話目の「かわいい結婚」は、家事ができないまま地方で専業主婦になってしまったヒロイン・ひかりが東京でアナウンサーになった元カレ・青山くんを若干気にしながらも、夫・まーくんのために家事を頑張る物語。途中、家事のポイントを掴んだひかりが猛烈にやる気を出すも、最後に「家事とは終わりのないもの」と気づいてしまう。そうなのだ。主婦になってしまった幸せと悲しさがゆるい感じでつづられており、いくらか共感できる内容となっている。
二話目の「悪夢じゃなかった?」は彼女のミッコとの結婚を渋った罰でか、グラマーな女性の姿になってしまった裕司が、男性の視線に耐えつつも、衣服や化粧を整え、何とか今夜の宿を確保するため奮闘する物語。かわいい女性になってしまった裕司が男物の服に身を包み、スマホとクレジットカードと財布だけ持って出ていくシーンはこの後の冒険を感じさせ少しわくわくする。実家をミッコの「女性は男性に比べて体力が劣るのに々ペースで働こうとするから消耗する」の言葉に納得。最後には女性の女性たる苦労を思い知るが、本当にそう。
三話目の「お嬢さんたち気をつけて」は地方で結婚するあや子とと都会で仕事をバリバリ頑張るユリの生き方の違いを描く。二人の目は希望を失い、虚ろになる。どっちの道に進んでも大変…。女性が背負うものは大きい。

レビュー投稿日
2017年11月26日
読了日
2017年11月26日
本棚登録日
2017年11月24日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『かわいい結婚』のレビューをもっとみる

ツイートする