ある理容師のお話。ホクトと名前は付いているが、それが果たして同一人物なのか…掴み所のない人物に人は心の内をそっと話してみたくなるのかもしれない。
以前から吉田さんの作品に不思議な感覚というか、表現できないような気持ちになっていたのだが、この本の中に次のような文章があり、この感じにちょっと似ている気がした。
──話を聞いているというより、声だけを聞いて、それに包まれている感覚というのか。声が私の中に入ってくるのではなく、わたしが声の中に入ってしまったような──。
読書状況:読み終わった
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┣吉田篤弘
- 感想投稿日 : 2013年10月28日
- 読了日 : 2013年10月28日
- 本棚登録日 : 2013年10月5日
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