赤川次郎の作品を期待して読む人の気が知れない。
赤川次郎作品は、暇つぶしに読む物だと思う。
赤川次郎作品の優れたところは、登場人物の透明感であって、
物語の筋書きではない。
赤川次郎作品のすぐれたところは、殺人やさまざまな社会現象を書いていても、
悪人を悪者にしきらないところにある。犯罪の裏には、もっと悪い人間がいたり、
たまたま罪をなすりつけられたり、ある人をかばったり。
報道上の悪人が、悪人ではないことを表現している。
赤川次郎作品のすぐれたところは、会話の展開が早く、
楽に読める事である。
この3つの点を保持している限り、赤川次郎作品は星5つだと思う。
読む人の立場で、赤川次郎作品は、100点満点で40点から90点までいろいろばらつきはあると思う。
40点より低い評価をつけるつもりの人がいたら、あなたが書いたら、もっと高い点のものが書けるのですか?
と聴きたくなってしまう。赤川次郎よりも、よい作品というのは、伊集院大介の栗本薫くらいだと思う。
あくまで軽文学(ライトノベル)という分野での話です。
基礎英語というNHKの番組の教科書への連載で、
短い連載をまとめたものである以上、これ以上の作品を期待するのはどうだろう。
結末が尻切れとんぼなのも、連載物にありがちなことではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
赤川次郎
- 感想投稿日 : 2011年8月7日
- 読了日 : 2011年4月7日
- 本棚登録日 : 2011年8月7日
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