ゲームのルール

  • 日本放送出版協会 (2003年8月26日発売)
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感想 : 6
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選手も間違える、監督も間違える、審判も間違える、それが蹴球だ。

最近、得点の機械判定の研究を中止した世界蹴球協会。
正しい判断だと思う。

球と枠だけの関係なら機械判定できるだろうが、
そのまわりの選手が、反則をしているかどうかは、
球と枠と同じ正確さでは判定できないことが推測できる。

球と枠だけ正確に判定しても、まわりの人による反則が判定できないなら、
意味がないことが分かってもらえるだろうか。

これまで、神の手が、単なる誤審の問題だと思っていた。
しかし、あるテレビ番組で、
イギリスとアルゼンチンのフォークランド紛争がなかったら、
神の手がこれほどもてはやされることはなかったはずだと分かった。

つまり、審判以外の人間が間違えるということがないのであれば、
審判が間違えるということが問題になるだろうけど、
審判以外の人間が間違いを犯しているのに、
なぜ、審判だけが問題視されるのかという点だ。

権限があるからというのなら、
戦争を決断する人の方が権限が大きい。

選手も間違える、監督も間違える、審判も間違える。
それなら、お互いに人間どおしとして尊重しあうことによって、
解決の糸口がつかめないだろうか。

孤独な審判。

話題はまだまだつきないような気がするので、続編に期待します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 規則・審判(サッカー)
感想投稿日 : 2012年3月31日
読了日 : 2010年10月31日
本棚登録日 : 2012年3月31日

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