解説によると、
1963年に江戸川乱歩賞の予選通過した、「冷たすぎる屍体」に続き
1965年に予選通過した「歪んだ階段」が本書だとの事。
朝鮮半島から引き揚げてきた人の物語なので、
古い話だとは思ったが,そんな初期の作品であることを感じさせない大作に鳴っている。
最後の展開が、やや性急で、完成度が98%という感じもするが、
余韻が残ってよいと感じるかもしれない。
これが最終選考に残っていないとは、江戸川乱歩賞の難しさも感じた。
大衆に受けるものと、審査員に受ける物の差もあるのかもしれないという感じもした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
山村美紗
- 感想投稿日 : 2011年9月5日
- 読了日 : 2010年11月5日
- 本棚登録日 : 2011年9月5日
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