あしたの孵化 (かりん叢書)

著者 :
  • 短歌研究社 (2018年9月26日発売)
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カラーバリエーション p.11  

誰ですかと問われる声で目覚めればしゅわしゅわという加湿器の音

p.12

洗剤のボトルが最後に着いた場所 水晶浜に雪降りやまぬ

屈折率 p.17

遅れるという声、電話の向こうでは濃紺の雨降り始めたり

水底に眠る海鼠の傍にはしゃぎいてきみがさざなみを産む

p.18

通り雨過ぎたるのちの「にじ!」という子どもの声に虹現れぬ

p.20

さみしさを分かち合えないさみしさの霧雨はどこまでも霧雨

充電が完了するまで雨よ降れ窓はしずかに開かれていよ

しおりから 寺井龍哉
「辻さんはいつも、丁寧に話すひとだ。その辻さんの話しぶりを知らない誰かも、この歌集を読むことができる。そのことを心から嬉しく思う。」

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 短歌
感想投稿日 : 2019年4月17日
本棚登録日 : 2019年4月17日

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