ナイフ (新潮文庫)

3.40
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本棚登録 : 7406
レビュー : 753
著者 :
kakei7954さん  未設定  読み終わった 

桜沢エリカの表紙にひかれ手にとり、何の気なしにレジへ持っていった。「重松清」という人がどんな作品を書くのかなんてまったく知らずに。家に帰って折り返しの著者略歴を読んだ。

・・・あちゃー。。。

「現代の家族を描くことを大きなテーマとし」とあったのだ。「学校」「いじめ」「家族」がキーワードになっている作品はどうも敬遠してしまう。あまりにも予定調和的なイメージがまとわりついていて、読む前から一歩引いてしまうのだ。

あろうことか、この短編集はそれらのキーワードが三役揃組で登場。むむむ。と思いつつも読み進んでいくにしたがって、「予定調和的」だったのは私の思考回路のほうだったということに気づかされる。

子供の世界は残酷である。これまた使い古された言い回しだけれど、残酷なのは彼らのやっている行為そのものではなくて、それが「日常」だということ。しかし、その「日常」を生き抜いているのも彼ら自身なわけで。そういった彼らの強さやしたたかさがとてもリアルに描かれている。

おすすめの一篇は「エビスくん」かなぁ。一人称で語られる関西弁がいい。

レビュー投稿日
2013年7月4日
読了日
2013年3月4日
本棚登録日
2013年3月4日
2
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