ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)

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レビュー : 64
制作 : 野崎 歓 
リサ子さん 児童図書   読み終わった 

どんなおとなだって、最初はこどもだった(それを覚えているおとなは、ほとんどいないけれど)

なにしろおとなには、いつだって説明が必要なんだから。

「まっすぐに歩いても、そんなに遠くまでは行けないんだよ……」

でも残念ながら、ぼくには箱のなかのヒツジを見てとる力はない。きっと、少しばかりおとなたちに似てきたのかもしれない。ぼくも年をとったんだ。

こどもたち!みんな、バオバブには気をつけるんだよ!

「あのころ、ぼく、なんにもわかっていなかったんだなあ!お花が何をしてくれたかで判断するべきで、何をいったかなんてどうでもよかったのに。お花はぼくをいい香りでつつんでくれたし、明るくしてくれた。ぼく、逃げ出したりしちゃいけなかったんだよ!いろいろずるいことはいってくるけど、でも、根はやさしいんだとわかってあげなくちゃならなかった。お花のいうことって、ほんとうにちぐはぐなんだもの!でもぼくはまだちいさすぎて、どうやってお花を愛したらいいかわからなかったんだ」

「そうだとも。ぼくにとってきみはまだ、たくさんいるほかの男の子たちとおなじ、ただの男の子でしかない。ぼくにとっては、きみがいなくたってかまわないし、きみだって、ぼくなんかいなくてもいいだろ。きみにとってぼくは、ほかのたくさんいるキツネとおなじ、ただのキツネでしかない。でも、もしきみがぼくをなつかせてくれるなら、ぼくらはお互いが必要になる。きみはぼくにとって、この世でたった一人のひとになるし、きみにとってぼくは、この世でたった一匹のキツネになるんだよ……」

心で見なくちゃ、ものはよく見えない。大切なものは、目には見えないんだよ。

レビュー投稿日
2013年2月8日
読了日
2013年2月9日
本棚登録日
2013年2月8日
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