傍観者、または観客であったサタースウェイト氏が、クィン氏と出会うことで、役者になることができた。氏にとってそれは新鮮な喜びだった。故に、氏はクィン氏と再会する度に思春期の若者のような無邪気な喜びを露わにした。けれど、思春期はいつしか終わる。
それは、当人にとっては、絶望的であるかもしれない変化。
氏が10代の若さを持っていれば、糧にすることもできるだろうが、彼は既に円熟していた。
傍観者であるが故に初でもあったサタースウェイト氏にとって、この体験は残酷だった。
これで続編がなければ、私も凹むとこだったけど、よかったよ!
早速図書館行ってきます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年8月25日
- 読了日 : 2012年9月8日
- 本棚登録日 : 2012年8月25日
みんなの感想をみる