国家の品格 (新潮新書)

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レビュー : 1126
著者 :
kamikami3594さん 新書   読み終わった 

 終始平易かつ理想主義的、誘導的な文体で昔の日本を全肯定、礼讃した本。文章が平易なのも一種の落とし穴か?さらに、イギリスのお茶の風習を貶したり、諸外国は拝金主義で野卑と言ってみたりと実に杜撰な内容。

 フォローするなら、武士道の中軸である「惻隠」の心とか、グローバル化への反対など、多少共感できる箇所があったこと。と、言いたいけど戦国時代から江戸時代初期にかけては朝倉宗滴や藤堂高虎のように武士の中でも卑怯というか現実主義的なことを言っている人もいる。

 そもそも武士は自らの支配を強化するため、忠誠心を重んじる君臣関係を肯定する儒学(特に朱子学)を江戸幕府の正統的な学問としたわけだし。「忠義」とか「切腹」という単語が武士道の本質だと言うのは一面的だと思う。
 
 何だかんだ言いつつも日本という国の、今という時代が好きな一個人として言わせて頂く。日本の歴史や文化を知り、長所、短所の両方に目を向けた上で国及び郷土を愛するべきだと思った。

レビュー投稿日
2011年6月18日
読了日
-
本棚登録日
2011年6月18日
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