王様の速読術

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本棚登録 : 810
レビュー : 167
著者 :
夜型読書人さん 読書論   読み終わった 

 記憶術にも色々あるように、読書術の中には速読術というやつがある。それについて触れずして、読書家は名乗れないし読書家の人たちが語る「速読はねぇ・・・」という意見に乗れるわけもなくで目を通すこととなる。
 
 そもそもの話、本は端から端までボリュームがあり、文字情報は線形構造(上から下へ左から右へ)であり、書籍には構造がありで、特殊なやり方があるはずもないということは予想していたし、本書で紹介されているうちの一つ、”構造を把握して内容を大づかみしておこう”みたいなのは読書をいくらかしていたら気づいてたって良いはずだ。
 
 著者が編み出した速読法は、今まであった速読術を総まとめした優れたものなんですよ的な僕が作った最強の速読術的アピールに辟易するも、王様と席巻して見聞を広めようとする他国の召使いと言うストーリー仕立てで親しみやすくうまく読まされる。(ここら辺が啓発セミナーのセンセイがやりがちなうまい話術なのかもしれないが。)
 
 長々と速読の必要性を語った第1章を終えると早速速読術について語られる。目を速く動かすとか言うやり方はよくないから始まって、本を大づかみに捉えて、パラパラ一気にめくり(写真読み)要所だけフォーカスして読む(スキミング)、とざっくり言うとこう言うのが速読術なのだ、という。それ以降の章では速読術の実践に当たり、応用の仕方を仕込んでおしまい。

 英語的な文書の読解法にも触れられていてお得感があるが、速読の技術について深く説明することがなくてがっかりだったし、この手の本でよく説かれている”読書の効能”的な話もありで、ちょっと月並みかなって感じだ。まあまあってところ。

 ところで、多数本を執筆している作家の本は、何冊か読むと他の内容と被りまくり、つまるところ作者の限界をみることもある。セミナー講師が書く自己啓発本の類もそうだ。

 そもそも集中すれば2時間程度で一冊は読めるのだが、技術について深めたい意欲が出たので、次は「[新版]あなたもいままでの10倍速く本が読める(https://booklog.jp/item/1/4894513692)」を読むことにする。


内容紹介
本の“召使い”になっていませんか――?

今日からあなたは、「本の国」の王様。
本はあなたに“優良な知識をもたらす家来”です。
本との面会時間(読書時間)や読み方は、あなたの都合に合わせればいい。
国を支配する王様のように、本をコントロールしながら読むから、
「王様の速読法」なのです!

目を速く動かす練習も、「特殊な技能」も必要ありません。

*1冊を30分で読破する
*試験に備える
*1週間で専門家になる

など、目的別に速読術を使いこなすコツを紹介します。

目次
第1章 ワシには30分しかないのじゃ!(王様は忙しい。限られた謁見時間で知識を吸収したい!
なぜ、家来の時間に合わせるのか? ほか)
第2章 30分で1冊を読破―王様の速読術(この本と付き合う時間は30分と決める
30分でどこまでわかるか挑戦してみよう ほか)
第3章 目的別に速読術を使いこなすコツ(速読術を使いこなそう
専門書を短時間で読む ほか)
第4章 錬金術でアウトプットしよう(読んだだけで満足してちゃダメ
頭の中で創造的に活用する ほか)
第5章 大王様への道(TPOに合った速読術を極める
キーワードだけを読む ほか)

レビュー投稿日
2018年3月27日
読了日
2018年3月22日
本棚登録日
2018年3月27日
13
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