大地の子エイラ―始原への旅だち 第1部 (中) (始原への旅だち 第 1部)

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感想 : 8
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前の記事の予想通りというか,エイラの成長(成熟)速度が周囲のネアンデルタール人たちの成長速度と違っていることが,エイラを部族とは異なるものとして印象づけていきます。
もっとも,顔立ちや体格からして,クロマニヨン人のエイラとネアンデルタール人の部族からすると違っているので,成熟が遅いことで差別が生まれたというよりも,エイラはもともと自分たちとは異なっているから,異なった成熟をするんだ。もしくは,成熟しないんじゃないかという予想になっていました。

エイラ自身の成長というか変化が顕著になってきて,クロマニヨン人というか私たちに近い考え方をするエイラに感情移入して読むとひたすら辛抱のようにも感じました。一方で,ネアンデルタール人たちから見たら,自分たちには理解できない行動をするエイラがひたすら謎だったのかと思います。とはいえ,エイラ自身の努力もあって,部族の一員としてのふるまいを学び(このへんがクロマニヨン人),周囲も部族の一員として扱っていきます。

その一方で,部族の女性なら絶対にやらないことを始めるなど,部族とは明らかに異なる行動もしてしまったりして,エイラの今後が気になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年5月10日
読了日 : 2009年7月31日
本棚登録日 : 2009年7月31日

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